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 6日午前3時半ごろ、神戸市中央区下山手通7で、暴力団関係者とみられるグループ同士のトラブルがあり、男性(50)が頭部出血のけがを負った。
 トラブルに関わったのは10人前後とみられ、現場から逃走した。兵庫県警暴力団対策課などが傷害事件として捜査している。

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 同課などによると、襲われた男性は、指定暴力団「神戸山口組」から離脱して結成された「任俠団体山口組」系の組員とされ、現場は、任俠団体山口組の関連施設の付近。トラブルは神戸山口組との抗争の可能性があるという。

 けがをした男性は乗用車で運転中、別の乗用車に乗った男らから挑発され、降りたところを暴行されたという。
 けがをした男性の近くにいた別の男性が、付近で警戒中の生田署員に簡単な説明をしたが、その後、ともに連絡が取れなくなり、けがの程度や詳細は不明という。
神戸新聞NEXT5/6(土)

rekidai


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山口組分裂 「絶縁」組長ら復帰相次ぐ 多数派工作か

 山口組と神戸山口組の双方が、過去に暴力団からの永久追放を意味する「絶縁」などの処分を受けて引退した元傘下組長らを復帰させていることが、捜査関係者への取材で分かった。勢力争いが激化する中での多数派工作の可能性もある。

 捜査関係者によると、神戸山口組は8月下旬に山口組から離脱した直系団体など14団体で発足。
 10月中旬には、数年前に山口組を絶縁や除籍となった元組長2人が加わり、直系団体が16に増えたとみられる。ほかにも複数の元組長が同調する可能性があるという。

 さらに「幹事」という役職を新設し、直系団体の幹部21人を充てたとされる。兵庫県警のベテラン捜査員は「規模を少しでも大きく見せ、組織引き締めを図るポスト」との見方を示す。

 一方、分裂前に72だった山口組の直系団体は57にまで減ったとみられるが、神戸山口組と同様に「過去の処分者を傘下組織に復帰させた」(捜査関係者)とされる。姫路市の直系団体が4代目山口組組長の名字を冠した「竹中組」に名称変更するなど、組織の正統性を強調する動きも出ている。
2015/10/28


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