※サウジとイランの国交断絶の裏にオバマ前大統領の愚政、無策あり。
 サウジアラビア(スンニ派)がイラン(シーア派)に対して国交断絶という厳しい措置をとったのは、表向きは「イラン群衆によるサウジ大使館襲撃」に対するものと発表されているが、実際は、オバマ大統領がイランの核兵器製造に対する制裁措置を取りやめ、イランの支持に回ったことに対する強い憤懣の結果である。

 オバマ前大統領が、前任のブッシュ氏に対する反感からか就任後すぐにエジプトのムバラク大統領(スンニ派)を切り捨ててイラン寄りの政策をとったため、サウジとイランの対立を激化させ、イラクからの撤兵を急いだことでIS(イスラム国)の活動を活発化させることにもつながった。

 オバマ前大統領の弱腰の政策、戦略的思想の欠如は、今回の北朝鮮問題にも大いに影響している。
 2014年、国防情報局のフリン局長が国防総省の議会で「北朝鮮が核兵器の小型化、実戦配備を行うのは時間の問題だ。2016年以降、小型化した核兵器をミサイルに搭載してアメリカを攻撃しようとするだろう」と発言すると、オバマ前大統領は即座にフリン局長を解任、北朝鮮の核兵器実戦配備を無視しようとした。

  さらに、2015年に行われた安全保障政策専門家の会合で、ミレー陸軍参謀総長ら国防総省の首脳が北朝鮮の核兵器の小型化、水爆の製造について指摘した際にも、なぜか「北朝鮮の水爆実験は疑わしい」と取り合おうともしなかった。

 ブッシュ(ジュニア)はいろいろな意味で歴代最低最悪の大統領と言われているようですが、筆者のオバマ氏に対する評価も似たようなもの、むしろ日本の国益を損ねるという点においても、アメリカを弱体化させたという意味においてもブッシュジュニアよりも質が悪い、そう思わずにはいられません。
 
※ハドソン研究所の軍事専門家は、数年前からすでに「北朝鮮がアメリカを攻撃できる核兵器を持ち、韓国を飲み込む形で朝鮮半島統一を図るだろう」と北朝鮮の核の脅威を警告している。

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ティラーソン国務大臣

 【ワシントン=尾関航也】
 イランの核開発縮小と引き換えに米欧などが経済制裁を解除するとした2015年の「イラン核合意」について、トランプ米政権が再検討に着手したことがわかった。

 ティラーソン米国務長官が18日、ライアン下院議長あての書簡で明らかにした。
 ティラーソン氏は書簡で、再検討の狙いについて「制裁解除を継続することが、米国の安全保障上の利益にかなうのかどうか」を見極めるためだと表明した。

 再検討はトランプ大統領が指示したもので、米国家安全保障会議(NSC)が主導し、各省庁にまたがる形で進められているという。イランが弾道ミサイル開発を行ったり、中東各地でテロ組織を支援したりしているとみられることを受けたものだ。トランプ氏は大統領選中、イラン核合意の見直しを示唆してきた。

 ティラーソン氏は一方で「イランは現時点で核合意を順守している」とも指摘した。米議会はイランによる合意の順守状況について、90日ごとの報告を求めており、18日はトランプ政権下で初めての報告期限だった。
読売新聞


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