★水島氏は平成29年4月10日の証人尋問では「水島本部長400万円と書かれた手書きのメモを見せられただけ」といっていますが、2015年3月17日発売の週刊誌への《告発》では、「買収の証拠のリストを見せられた」と語っています。
 尚、この《告発》の中で「怒鳴って帰した」となっている部分は、法廷では「怒鳴るなど、明確な言葉は発していない」と変えています。
 金額に関しても解散式の会計報告の了解事項であったにもかかわらず不整合です。
(筆者:追記)

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※いわゆる「買収リスト 」に関して、田母神氏は「“人件費”支払いリスト」と認識していたと会見で語っていたが、水島氏は「買収の証拠のリストを見せられた」として2015年3月当時、下記週刊誌に“告発”していた。

 今回の東京地検特捜部への告発騒ぎで、この“人件費”が事後買収にあたると問題にされていることが判明した。
 事情聴取された警備担当者などは、手渡し及び銀行振り込みによって受け取っているが、「選挙運動員として事前に登録を約束していたはずが、未登録だったことを今回の捜査によって知らされた」と語っている。

 この“事後買収”容疑に関しては、実務部門の総責任者である選対事務局長及び代表者である選対本部長=水島総氏に管理・監督責任があると思われる。

 とくに毎朝朝礼を行い、ボランティア等を総指揮していた水島氏が「登録漏れだった/知らなかった」では済まされないのではないだろうか。

 上記警備担当者らに犯罪性の認識はなく、登録用の必要書類に記入して前もって渡しているなど、故意性も問えないわけであるから、ある意味、杜撰な管理の“被害者”であると思われる。

■2014年の都知事選組織図(選挙運動期間=19日間)
選対本部長(1名)    主に対外折衝など。事務所の代表=水島氏
選対事務局長(1名)   内部実務部門の総責任者=S本氏
選対事務次長(若干名)  事務局の補佐と実働部門の調整
出納責任者(若干名)  財政管理と公的書類作成=S木氏
 
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(CH桜の番組内で提示されたフリップより)

●田母神俊雄氏の「盟友」が本誌に買収工作を告発していた(2015年3月17日号
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 東京地裁特捜部が強制捜査に乗り出した、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(67)らの政治資金横領疑惑。田母神氏はすでに特捜部から任意の聴取を受けている。

 今回の問題が発覚したのは2015年2月17日にさかのぼる。前年の都知事選で、田母神陣営の選対本部長を務めた水島総(さとる)氏が、この日、経営するネットテレビ「日本文化チャンネル桜」で巨額の使途不明金があると明らかにしたのだ。

 その後、水島氏は本誌に詳細を告発している。以下、2015年3月17日号より引用する。

「私は選対本部長としてお金の面も含めて理想的な選挙をやったつもりでした。しかし、現実としてこういう疑惑が出てきてしまった。昨年2月の都知事選では1億2000万円の支援をいただき、12月の衆院選までの間にさらに2000万円、合計1億4000万円の資金が集まりました。そのうち3700万円を選挙に使った。

 しかし、1億円ほど残っているはずの資金がもう1000万円しかなく、経費も払えないと田母神から相談を受けたのです。これはいったいどういうことなのか。私の責任として真相を明らかにしなければならない。その思いであえて告発したのです。

 田母神は会見で選挙費用は6000万円かかったと言いましたが、これは嘘ですよ。去年3月の都知事選の報告パーティでは、田母神も会計責任者も全員が『3700万円』という認識だった。それがいつの間にか2300万円も増えている。ありえない」

 当時、田母神氏は早々に会見を開き、自身の政治団体「田母神としおの会」で会計責任者を務めていた50代のA氏が3000万円を私的に流用、生活費や韓国クラブでの遊興費にあてていたと釈明した。

 だが、水島氏は使途不明金は選挙での買収資金だったのではないかと主張する。

「都知事選の報告パーティの直後に事務局長とA氏がここにやってきた。そして私に『水島本部長400万円』と書かれたリストを見せてきたのです。私は2人を怒鳴りつけましたよ。ところが、その後、今度はA氏が一人でやってきて、札束が入った紙袋を渡そうとした。中は見ていないが、厚さからみて100万円の束がいくつか入っていたと思う。

 もちろん、このときも怒鳴って帰しました。彼らはなんとしても私にカネを渡そうとしていた」

 本誌が都内の自宅前で田母神氏を直撃したのは2月25日朝。田母神氏は「私が悪いことをしているようで困惑している」と苦笑しながら答えた。

「都知事選にかかった費用は6000万円です。通帳残高を見たら、昨年2月9日の都知事選を終えた時点での残高は、政治資金1億2000万円からその金額を引いた約6000万円でした」と、水島氏がいう選挙費用「3700 万円」を否定。

「政治資金から使途不明になっているのは事実で、使い込んだのは会計責任者のAなのも間違いない。韓国クラブにも行ったと白状しましたよ。

 しかし、報じられているような1回10万円なんて高額ではない。1万円程度を数回だと言っていました。残りは生活費と遊興費に使ったそうですが、その全額を使いきれるわけがないので、おそらくどこかに秘匿していると思います。

 弁護士と相談しながら、返還させる手続きを進めています。Aも金策に走っているようで、返済も順調です」

 そして61万票を獲得した都知事選挙での「買収リスト」疑惑については、

「リストの存在自体知りません。そもそも、選対本部長は水島さんですよ。彼に黙って、スタッフが独断で買収工作などできないでしょう」

 と疑問を呈していた。
 はたして、捜査結果はどうなるのか。

(出典:Smart FLASH)
女性自身
2016年3月9日(水)
(注:下線、太字は筆者)

【草莽崛起】「東京を守り育てる都民の会」結成大会[桜H26-1-9]
平成26年1月13日(月) [政治資金規正法第8条-2]に規定する政治資金パーティー
「東京を守り育てる都民の会」幹事長水島氏:
「東京を守り育てる都民の会は政治資金団体です。我々には金がない。ご参加とご支援をお願いします」

【アーカイブ】2014年東京都知事選挙開票特番[桜H26/2/11]
「出馬表明から一か月」