海上保安庁は沖縄県・尖閣諸島周辺で領海警備に当たる大型巡視船12隻を第11管区海上保安本部(那覇市)に配備し、専従部隊を発足させた。拠点となる石垣海上保安部(同県石垣市)で16日、式典が行われ、同保安部の宮崎一巳部長は「国家の最重要ミッションに従事する誇りを持って、使命を全うしてほしい」と訓示した。

 11管は全国の管区本部から巡視船の応援派遣を受けてきたが、部隊発足により原則不要になる。各管区の負担が減り、海難救助などにより対処しやすくなる。

 宮崎部長は記者団に「警備をしながら(中国公船と)並走するのは緊張の連続だ。引き続き、事態をエスカレートさせないことを基本に、冷静かつ毅然(きぜん)と対応していく」と述べた。(2016/04/16-18:08)

時事通信

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