「サルバトール・ムンディ」(救世主)

【ニューヨーク時事】
 イタリア・ルネサンス期を代表する芸術家レオナルド・ダビンチ(1452~1519年)が描いたイエス・キリストの肖像画「サルバトール・ムンディ」(救世主)が15日、米ニューヨークで競売商クリスティーズのオークションに掛けられ、芸術作品としては史上最高額の約4億5030万ドル(約510億円)で落札された。

 クリスティーズによると、作品は1500年ごろに制作された油絵(縦65.7センチ、横45.7センチ)。青いローブを身にまとい、右手を掲げ、左手に水晶玉を持ったキリストの上半身が描かれている。
 一時は英王室の収蔵品だったが、1763年の競売後に所在不明となり、「幻の作品」とされていた。
 2005年に再び存在が確認され、専門家の鑑定でダビンチの作品と判明した。
 現存するダビンチの絵画は20点に満たず、個人が所有する唯一の作品として希少性が高まっていた。時事ドットコム (2017/11/16)


※「サルバトール・ムンディ」(救世主)=レオナルド・ダビンチ
 1500年ごろ描いたとされ、17世紀に英国王チャールズ1世が所有していたが、その後、作者不明の作品としてコレクターの間を転売されていた。
 2005年に米国のオークションで落札され、その後の調査でダビンチの作品と確認された。

 レオナルド・ダビンチは1452年にフイレンツェ郊外のビンチ村に公証人の子として生まれ、15歳でフイレンツェの工房に入ると、絵画、彫刻、建築、工芸デザインなどに才能を発揮した。

 29歳でミラノ公の宮廷付き画家兼彫刻家兼工学技術者として招かれると、芸術だけでなく、都市計画や土木、治水、軍事など多方面に携わり、万能の天才と呼ばれた。
 ミラノでは、解剖学、動物学、数学、光学、機械工学などを研究し、その成果を多くのメモや素描として残している。

 レオナルド・ダビンチは、遠近法、人体比例、シンメトリー、幾何学的構成などの原理を完成させた上、その表現方法を完璧な形で使いこなしたとされる。イタリア・ルネッサンス期の代表的な芸術家として評価されるだけでなく、その後の欧州の芸術にも多大な影響を与えている
【AFP=時事】

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