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◆「主犯」と「実行犯」ネットで連絡か。
東京スポーツというところがアレですが、成城署の捜査対象にもなっていたということなので先入観なしに読んでおきたいと思います。

<記事書き起こし>
東京スポーツ 2001年2月28日
東京・世田谷区で会社員・宮沢みきおさん(44)一家4人が殺害された事件は、事件発生から2か月が経過しようとしているが、捜査は難航を極めている。

そんななか、インターネットの掲示板に"実行犯"と"主犯"とのやり取りとも取れる書き込みがあったことが26日、判明。警視庁成城署捜査本部が重大関心を寄せている。

「捜査は完全に手詰まり状態だよ。一般から寄せられた情報は1000件近くなるけど、やはり、手のケガやキムタクトレーナーの話ばかりで、なかなか本星につながる手掛かりはない」(捜査関係者)。

捜査の難航を象徴するように、この日までに捜査本部はまたもや韓国に捜査員を派遣した。犯人が履いていたとみられる韓国製運動靴の流通経路を調べるためだ。

「いまは、とにかく手掛かりを一から徹底的に調べていくしかない」と捜査関係者は悲壮な覚悟だが、近隣住民からは"迷宮入りか?"との声も上がっている。

そこで、今捜査員が注目しているのはインターネットでの不審な書き込みである。

一時、自分の過去の動物虐待を生々しく記述し、「隣の幸せそうな家族を見ると、あの大分一家殺傷事件のようにしてしまいたいとも思う」などと「犯行予告」とも取れる書き込みが注目を集めた。
 
「それも、いまだ捜査対象から外れてはいないが、今度はより信ぴょう性の高い書き込みが発見されたんだ」(捜査関係者)。

その書き込みはまず、事件直前の昨年12月26日午後3時39分に、「J9」なる人物が「Hさんへ今回の仕事では『残虐行為手当て』は付与しますか?」と書き込み。

同日午後4時半ごろ「H」が「バナナは果物のためオヤツに入りません」と返答している。

さらに事件発覚直後の1月4日午前9時47分「J9」が「振り込み確認しました。

抵抗に会いましたが物理的消去に成功しました。BuPは西ひ32bに預けています。ちなみに遺留品は御苑でも売っています」とメッセージ。

これに、同日午前11時22分、「データを確認しました。お疲れです」と「H」からの返事がある。

捜査関係者は「『J9』は『じゅく』の意味で、(宮沢さんの妻が)自宅で学習塾を営んでいたことから、事件現場にいる"実行犯"。
『H』がイニシャルか『犯人』『本星』などの略で"実行犯"とも受け取れる。
そうすると、やり取りの意味が通る」と推理する。

続けて「バナナは最年少の礼ちゃんのことをさし、『オヤツに入らない』つまり、残虐行為はしなくていいという命令ではないか。
それならば唯一、首を絞められて殺されたことに当てはまる」と捜査関係者はみる。

書き込まれた時期、「物理的消去」「遺留品」「残虐行為手当て」などの言葉が、世田谷の事件とまったく無関係と考えるほうが不自然といえる内容だ。

捜査本部は今後、掲示板の主催者の事情聴取も視野に入れているが、「この掲示板は一切通信記録が残らないシステム」(インターネット事情通)
ということもあり、慎重に捜査を進めている。

●これはちょっと違いますね。
  ↓
この掲示板は一切通信記録が残らないシステム 


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