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2004年9月9日(木)先勝
愛知県豊明市沓掛町石畑9で発生した殺人放火事件。
(→火災当時新築だった家は2006年に取り壊され更地に)

 ※現場は豊明市役所から北東約2.8キロ、南北に通じる県道瀬戸大府東海線(57号線)の西側に位置する閑静な住宅街。

 当初はただの民家火災と思われていたが、遺体の損傷状態及び周辺に灯油が撒かれていた痕跡などから、何者かが侵入して4人を殺害した後に火を放ったと判明。

【事件概要】
 2004年9月9日(木)午前4時5分頃、加藤博人さん(当時45歳)宅で火災発生。
 近所に住む加藤さんの兄が火災に気付き、加藤さんの会社に電話。

 加藤さんは前日23時頃、「損益計画書の締め切りが10日のため残業をする」と自宅に電話。
(日を跨いで残業をしたのは初めて)

・犯行は30分ほどの間に行われ、妻利代(としよ)さん(当時38歳)、長男佑基君(15歳)・長女里奈さん(13歳)の遺体は2階の寝室で蒲団が掛けられた状態で、次男正悟君(9歳)は1階の居間で発見された。
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《遺体の状況》
長男、次男――鈍器で撲殺(バールのようなもので頭部を一撃)。

妻利代さんと長女――刃渡り約20㎝のサバイバルナイフで背中を中心に顔、頬などを十数か所刺されており、とくに長女里奈さんさんは肋骨が折れるほど上半身を何度も刺されていた。
 出血及び外傷性ショック死とみられる。

※4人とも抵抗した跡や防御創がなかったことから、就寝中に襲われたものと思われる。
 尚、遺体の肺から微量の煤が検出されていることから、一連の犯行はごく短時間のうちに行われたことが分かる。

《凶器&証拠品など》
・現場からは凶器は発見されなかった。
・マッチの空き箱や燃えカスとともに、灯油をしみ込ませた新聞紙が散乱していた。
 ⇒火をつけて逃走する時間を稼いだ可能性あり。

・被害者宅周辺や道路からは血液反応は出ていない。
 ⇒殺害時に返り血を浴びた犯人は着ていた衣類を一緒に焼却したと思われる。

・玄関や勝手口の他、1階の窓はすべて鍵がかかっていた(高熱のため鍵が変形し、確認できない窓もあった)。
 2階の長男の部屋だけは網戸だけだったため侵入することは可能であったが、梯子が架けられたなどの形跡は見つからなかった。

・夫博人さんは鍵を持ち歩く習慣が無かったため、深夜に帰宅した時は勝手口の傍に隠してある合鍵で出入りしていた。

・当日は車庫内の所定の場所(物置)に勝手口の鍵が隠されていた。
 ⇒仕事で帰宅時間が遅くなるため、夫博人さんが妻利代さんにメールでおくように頼んでいたが、犯人が使用したかどうかは不明。

・事件の前年、2003年7月下旬午後8時半頃、妻利代さんが地域の夜間パトロールに出ている時に、何者かがドアを無理矢理こじ開けようとするという出来事があった。
 ⇒利代さんの携帯に自宅にいた次男正吾君から「誰かがドアをガチャガチャしてる」と連絡があったが、利代さんは「絶対開けちゃダメ」と言ってパトロールを続けた。

・ドアこじ開け事件の後、利代さんは自宅の様子を伺う不審者の存在を周りに漏らしていた。

・用心のために数年前から芝犬(ジャッキー)を飼っていたが、ふだんよく吠える犬が当日は吠えなかった。
 ジャッキーは消火活動の間、首輪をはずされた状態で利代さんの愛車エスティマの下に隠れ、震えながら燃え上がる家を見ていたという。
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・事件当日の午前4時頃、被害者宅から女性の悲鳴が聞こえたという証言があった。

・加藤博人さん(当時45歳)は大手自動車メーカーの子会社の自動車部品メーカー勤務。
 高級クラブに頻繁に通うなど、金遣いが荒く、なじみの店に愛人がいたと言われている。
 ⇒この"愛人"は後に週刊誌で事件についてこう語っている。
  「(証拠はないけれど)●●が犯人だと思う……」
  (病気で余命僅かだと知り、良心の呵責から告白したものと思われる。女性自身は事件には関わっていない)

・利代さんは子どもたちの教育費のため、自動車製造工場の事務や中京競馬場などで精力的に働いていた。

 なぜ一家が狙われたのか、事件後どうなったのかなどは②につづく

 ※中京競馬場駅は隣接する名古屋市緑区にあるが、駅南口は豊明市にある。
  周囲は自動車関連会社、工場が多い。
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