■2013年1月12日
 午前9時半頃、名古屋市西区比良三丁目247の住宅で、この家に住む不動産業、早川澄雄さん(68)、妻の律子さん(64)、義理の母親の早川靜枝さん(84)の3人が倒れているのを訪ねてきた長男(35)が見つけ、警察に通報した事件。
 発見時、3人はすでに意識がなく、まもなく死亡が確認された。 
 
 ※被害者一家は不動産業を営む資産家で、競走馬(JRA登録馬"ウイニングザバロン"など)も所有していた。


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【発見時の状況】
・長男が訪れた時、玄関の鍵はかかっていた。

・澄雄さんは住宅の2階の寝室で見つかり、鈍器で頭を複数回殴られたような痕があった。 
 
・律子さんは1階のリビングで、靜枝さんは1階の寝室で、いずれも首にネクタイが巻き付けられた状態。  

・長女充益(みつえ)さん(39)は車と共に姿を消していた。
 →これが長女の犯行では?と疑われる理由のひとつとなった。

・長女の部屋には血のついた服と携帯電話、東京や名古屋の友人に宛てた3通の手紙が残されていた。
 →長女は家業である不動産業の経理を担当。

【事件発覚後】
・当日の午後、長女の車が自宅から北東の方角に約15㎞の小牧市の山中に乗り捨てられているのが発見される。

・車から 数百メートル離れた林の中で長女が首をつっているのが発見される。
 →パジャマの上にダウンジャケットを着てサンダル履き。

 →ダウンジャケットのポケットには、車のキー、小銭、犬の写真などが入っていた。 

◆長女の自殺の謎◆

謎①:室内には被害者の血がついた長女の服があったというが、なぜわざわざパジャマに着替えて車で出かけ、よく知らない小牧市の山の中で自殺したのか。

dog2謎②:長女は被災地の犬や猫の里親探しのボランティアに私財を投じて熱心に取り組んでおり、数日後に里親候補の人と会う約束もしていた。(友人談)

謎③ 長女のブログを見る限りでは、仲のよさそうな家族で、長女も動物を可愛がるやさしい性格のように思われる。
 →予約投稿の可能性もあるが、事件の前日に迷い猫や犬たちの写真を載せて更新している。 

謎④:長女は小柄で細身の体形だったらしく、そんな人に"漬物石ほどの大きな鈍器"で父親を何度も殴ったり、母親や祖母をネクタイで絞めたりという体力があるのか。

謎⑤:動物のボランティア団体[チームぼんぼん]の資金繰りに苦労していたともいわれているが、それが家族まで殺す動機に繋がるとは考えにくい。

犬と散歩をしている長女充益(みつえ)さん
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不安そうな被災地の犬たち。
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(画像は充益さんのブログからお借りしました)

 ※名古屋のこのあたりは未解決の一家殺人が多い気がします。
 亡くなられた方のご冥福をお祈りします。