※年末恒例の”新事実小出し作戦”のようですが、15年経って今さら「新たに分かりました」というのも不自然ですね。
 TBSは、「指紋の主はほぼ特定されていて、韓国に捜査員を派遣して照合を求め拒否された」という事実、「アメリカの最新の指紋照合システムによって特定精度も上がるだろう」というニュースなどはなかったことにする気なんでしょうか。渦状紋というのも既報です。
 →朝鮮民族系はほとんど渦状紋

※警視庁には、現在1000万人以上の指紋のデータベースがあり、20年前に起きた八王子スーパー殺人事件の”重要参考人(故人)”も特定されています。
 警視庁がもう一つの重要事件と認定している世田谷一家惨殺事件に関して、事件発生当初から指紋の特徴などを把握していないはずはありません。

※当局の発表:身長[175~180㎝]→[170~175㎝に訂正]→[170㎝前後]
 なぜこうも修整が繰り返されるのでしょうか。
 当初の発表と10㎝前後の差があります。


TBS Newsi
 東京・世田谷区で、宮澤みきおさん一家が殺害された事件から15年となるのを前に、現場に残された犯人の指紋に、中心に2本の線がある「豚の鼻」のような珍しい特徴があることが、JNNの取材で新たに分かりました。

 この事件は、15年前の2000年12月、世田谷区上祖師谷3丁目で会社員の宮澤みきおさん(当時44)と妻の泰子(当時41)さん、長女のにいなちゃん(当時8)、長男の礼くん(当時6)の一家4人が殺害されたものです。

 いまだ、犯人の逮捕には至っていませんが、犯人の特定につながる重要な証拠、その1つが指紋です。

 これまでの調べで、犯人の指紋が事件現場2階にある居間のテーブルや台所の流し台、そして、1階の机にある宮澤さんのパソコンの近くなどあわせて10か所以上に残っていたことが分かっています。
 犯人が食べたとみられるアイスクリームのカップからも、指紋が採取されました。

 指紋のタイプは大きく分けて3つに分類されます。弓のような形の「弓状紋」、馬のひづめのような「蹄状紋」、そして、渦巻き形や円形の「渦状紋」。現場に残されていたのは、この「渦状紋」でした。

 その後のJNNの取材で、この犯人の指紋には中心に2本の線がある「豚の鼻」のような珍しい特徴があることが新たに分かりました。
 警視庁はこれまで、この指紋と警察庁が登録している全国1000万人以上の前歴者らの指紋を照合しましたが、一致するものは見つかっていません。

 現場からは、指紋のほかにDNA型やA型の血液なども採取されていて、警視庁は犯人は比較的若く、身長170センチ前後で、痩せ形の男とみて行方を追っています。
(18日11:02)

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「宙の会」
 殺人事件被害者遺族の会・『宙の会』。平成21年2月28日設立(16事件遺族⇒現在20事件)
 設立時趣意――「遺族の思いは年月を経ても決して薄れることはない。時効制度を廃止し、人を殺害したら厳刑に至る条理を確立していただきたい」