※超軽量素材の炭素繊維複合材を用いることで軽量化をはかるなど、燃費と居住性を両立。従来機より20%以上の燃費向上。

※MRJの部品の数は自動車の約30倍。
 工場での新たな雇用も生むことからも経済活性化の期待が寄せられている。
 
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 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を開発・生産する三菱重工業は10日、2020年頃に月産10機まで引き上げる量産計画を明らかにした。
トヨタ自動車の生産方式を導入して量産体制を確立することで、航空会社からの新たな受注にも対応する。(小野田潤)

■工期短縮 三菱重工は今月7日、トヨタ車の内装部品を設計している真和工業(愛知県豊田市)と共同出資して新会社を設立した。
 2017年から、三菱重工の松阪工場(三重県松阪市)で尾翼や米ボーイングの部品などの塗装や表面処理を手がける。

 在庫を極力持たない「かんばん方式」や、不具合があった時にラインを緊急停止して不良品を抑える「あんどん」などトヨタ生産方式を取り入れる。
三菱重工の鯨井洋一副社長は「航空機部品の生産を抜本的に変えることができる」と強調した。

 さらに松阪工場では、これまで各地に分散していたMRJ尾翼の加工メーカーを集約した。
これにより、30~40日だった工期を3~5日に短縮できるという。

 三菱重工は、航空機エンジンの分野でも、同様の「一貫生産」を目指して関連メーカーと協議中という。

■更新需要 三菱重工が量産を急ぐのは、旅客機の更新時期を迎えた欧米の航空会社が「いつMRJを受け取れるか」と納入時期を気にしているからだ。
 すでにMRJは計427機の受注を抱えており、「早期に納入するメドが立たなければ、新たな顧客の開拓は難しい」(業界関係者)との見方が根強い。

 MRJの月産10機の計画は、ボーイングの主力機「787」の月産十数機と比べても決して低くはない水準だ。

 MRJが月産10機になれば、3~4年で現在の受注分を作り終えてしまう計算になる。
今後の事業の成否は、「営業」と「生産」を表裏一体で進めていけるかどうかに左右される。
読売ONLINE
2016年06月11日

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