◆チリ人男を殺人容疑で国際手配
【ブザンソン(フランス東部)=宮下日出男】
フランス・ブザンソンの大学に留学している黒崎愛海(なるみ)さん(21)の失踪をめぐり、現地の司法当局者は3日、重要参考人として行方を追うチリ人の20代の男について、殺人容疑で逮捕状をとり、国際手配したと明らかにした。
遺体は見つかっていないが、殺人事件とみる「いくつかの要素があり、総合的な状況から判断した」とした。司法当局者は男について黒崎さんの「元交際相手」としている。氏名や身元などは公表しなかった。
男は昨年12月4日夜、黒崎さんの学生寮を黒崎さんと訪れた後、寮から1人で出る姿が監視カメラで確認。
その後チリに帰国しており、仏当局は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて男を国際手配していた。
産経新聞
◆寮の非常口に大量血痕
【パリ=三好益史】
フランス東部ブザンソンの大学に留学中の筑波大3年、黒崎愛海(なるみ)さん(21)が行方不明になっている事件で、黒崎さんの寮の非常口付近で大量の血痕が見つかっていたことが分かった。
地方紙レスト・レピュブリカン(電子版)が3日報じた。
捜査当局は黒崎さんの血痕かどうか確認を進めている。
同紙によると、非常口近くのコンクリートの床の、30センチ四方ほどの範囲内に多くの血痕が付いていた。捜査当局は12月中旬に血痕を採取した。
捜査当局は事件に関与しているとして黒崎さんの元交際相手のチリ人の男を国際手配して行方を追っている。黒崎さんは12月4日夜、この男と食事後、寮の部屋に向かったことが確認されている。その後、黒崎さんの部屋付近から叫び声が聞こえたと複数の寮生が証言している。
読売新聞
◆関連記事
【黒崎さん行方不明事件】数週間かけての計画的犯行か 容疑者不審な行動
→「部屋付近から叫び声」と複数の証言
→「男は細かく計画を練っていた」と地元警察
→容疑者、“不明後、川や森の中に”