hatta

◇損壊犯の元台北市議がFBで犯行を自供後、警察に出頭

【台北=田中靖人】
 台湾南部・台南市で16日、日本統治時代の技師、八田與一像の頭部が切り取られた事件で、台湾と中国の統一を主張する元台北市議の男が交流サイト上で犯行を自供、警察に出頭した。

 男はフェイスブックで「自分がやった」と公表した上で、台北市内の警察署に出頭。当局は身柄を台南に移して事情を聴いた。

 男は1958年生まれで、現在は台湾の急進統一派の団体「中華統一促進党」に所属。94年に統一派の政党「新党」から台北市議に当選し、1期務めた。任期中、市幹部を殴り起訴された。
 また、2016年には急進的な台湾独立派の団体の敷地に放火し逮捕、起訴されている。

 男は自身を日本統治時代の義賊になぞらえる発言も投稿。像の頭部を指すとみられる「八田さん」を、中華統一促進党の「党本部に届ける」などとする記載もあった。

 台湾では最近、初代総統、蒋介石の銅像の頭部が切り取られる事案が相次いでおり、ネットなどでは八田像の損壊はそれに対する対抗措置だとの見方が出ている。
産経ニュース


◆関連記事
【台湾】日台絆の象徴、八田與一像 東部切断され持ち去られる
 →八田は1920年から10年かけて烏山頭ダムを完成させ、嘉南平原を台湾最大の穀倉地帯に変えた。
 →「嘉南平原の父」と慕われ、八田與一像のある烏山頭ダムを訪れる観光客も多い。

hatta