◇トランプ大統領、「中国が影響力を行使するなら通商交渉で譲歩の可能性も」
アメリカのトランプ大統領は、緊迫する北朝鮮情勢について「貿易よりも重要だ」と指摘し、中国が影響力を行使するなら、アメリカが貿易面で譲歩する考えを示しました。
「北朝鮮問題はおそらく貿易より重要だ。貿易は重要だが、何百万人もの死者が出る大規模な戦闘になる恐れがある」(アメリカ トランプ大統領)
トランプ大統領は、アメリカ・CBSテレビのインタビューで、北朝鮮の核・ミサイル問題の重要性を指摘しました。
そのうえで、「中国は究極的ではないものの北朝鮮に対しかなり強い影響力を持っている」として、「問題の解決に向けて中国が影響力を行使するなら、貿易不均衡など通商交渉でアメリカ側が譲歩する価値がある」との考えを示しました。
◇北朝鮮の核実験に対し、軍事行動起こすか明言せず
一方、北朝鮮がまた核実験を実行したら「良い気持ちはしないだろう」と述べ、軍事力行使の可能性については「いずれ分かる」と否定しませんでした。
金正恩(キム・ジョンウン)党委員長については、「若くして権力を継承した。いろんな人がその権力を奪おうとしたはずだが守り切った。なかなかの切れ者だ」と話しました。
TBS系(JNN)5/1(月)
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◇「最大速度で核強化」=北朝鮮が対米警告
【ソウル時事】
朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は1日、談話を発表し、「最大の圧力と関与」を掲げたトランプ米政権の北朝鮮政策を「全面的な制裁・圧迫騒動」と非難した。
そのうえで、「われわれの核抑止力強化措置も最大の速度で進められる」と警告した。
報道官は「米国の敵視政策と核の威嚇が撤回されない限り、核戦力を中心とする自衛的国防力と核先制攻撃能力を引き続き強化していく」と改めて表明。
「われわれの核戦力高度化措置は、最高首脳部が決心する時刻に任意の場所で、多発的、連発的に行われる」とけん制した。
時事通信 5/1(月)
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※金正恩は、金正日時代同様、国防委員長として中国に対し金塊などの付け届けの“慣習”を引き継いでパイプ役を務めていたといわれる叔父の張成沢を処刑するなど、“反中国”“中国離れ”の方針を明確に打ち出しています。
張成沢は核開発には反対の立場であり、中国式の改革開放の道を模索していたといわれ、軍部の強硬派が脇を固める金正恩の「核保有国の仲間入り」の野望にとっても邪魔な存在でしかなかったようです。
◇金正恩は「第二の建国の父」の神話づくりを目論んでいる?
金正恩の母親で故金正日の第三夫人・高英姫(コ・ヨンヒ)は大阪・鶴橋出身の在日朝鮮人で、父が日本軍の協力者であるとして金日成主席は「孫」を認めないと否定していた。(下部記事参照)
金正恩は、金正日総書記の後継問題が浮上した際に、高英姫が喜び組の原型であるとされる万寿台(マンスデ)芸術団の踊り子兼接待役出身であることを隠そうとしたが、日本での登録名[コ・フィフン]や生年月日、大阪・鶴橋で生まれ育ったことなどが国内外に知れ渡り、金正恩の偶像化作業は困難が予想された。
そのせいか、最近では拉致被害者の横田めぐみさんを「金正恩の生母」に仕立てようと怪情報をしきりに宣伝するトンデモ本や“ネット工作員”まで現れ、拉致被害者家族や関係者だけでなく、多くの日本人の怒りを買っている。
●金正恩と母・高英姫
[顔のすべてのパーツ、表情、豊満な体形、実によく似ています]
■高英姫(コ・ヨンヒ):1952年6月26日生
父は大同山又道というプロレスラー
■1962年北朝鮮に帰国
■日本での登録名:コ・フィフン
※タレントの和田アキ子と幼なじみ
※金正恩の独特の髪型は祖父の金日成を意識して真似ているとのことですが、2013年に粛清された張成沢(チャン・ソンテク)のほうが目鼻立ちの含め金日成によく似ていますね。