SM-3

 防衛装備庁と米ミサイル防衛庁は22日、共同開発中の海上配備型迎撃ミサイル「SM-3ブロック2A」の発射試験を米ハワイ沖で行った。
 米イージス艦から発射し、弾道ミサイルに模した標的を撃ち落とそうとしたが、迎撃は確認できなかった。
 今後詳細なデータの解析を進める。
 海上での発射試験は2月4日(ハワイ沖)に続き2度目で、前回は成功していた。

 SM-3ブロック2Aは従来型より高い高度(高度約1000km)での迎撃を目指しており、平成33年度の配備に向け日米が共同開発を進めている。
産経新聞
6/22(木)


※SM-3ブロック2A:迎撃高度約1000km。
 日本付近に配備したイージス艦からグアムを防衛する事が可能。
 迎撃ミサイルは射程距離ではなく到達高度が問題であり、ブロック1Aが高度約500km以下で中距離弾道弾の迎撃も困難であったがブロック2Aで高度約1000kmまで対応。
 が、弾道ミサイルは大気圏を越えてほぼ垂直にマッハの速度で落ちてくるため、高価なわりに確実性に欠けるともいわれている。

《参考》
・SM-3ブロック1A――最大射程1200km、迎撃高度約500km、秒速4km
・SM-3ブロック2A――射程2000~2300km、迎撃高度約1000km

●射程: SM-3ブロック2A > THAAD > PAC3

SM-3


 ◇海上配備型迎撃ミサイル「SM-3ブロック2A」配備へ
  →防衛概算要求、過去最大5兆1685億円計上の方針!

 防衛省は2017年度予算の概算要求で、米軍再編関連経費を含め過去最大の5兆1685億円(16年度当初予算比2.3%増)を計上する方針を固めた。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射に備え、日米両国で共同開発を進める新たな海上配備型迎撃ミサイル「SM-3ブロック2A」の配備に向け取得費用147億円を初めて計上。
 量産体制を整えるなど、ミサイル迎撃能力を強化する。政府関係者が18日明らかにした。

 地上の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の能力向上のための改修費用も初めて盛り込んだ。

共同通信2016/8/19

SM-3ブロック2A ノーズコーン
[SM-3ブロック2Aのノーズコーン]