[「火星14」試射の成功を見届け、喜ぶ金正恩氏]
【ソウル時事】
韓国が北朝鮮に軍事・赤十字会談を提案したものの、北朝鮮は21日の時点で具体的な反応を示さず、事実上無視している。
8月下旬には朝鮮半島有事に備える定例の米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が始まる見込み。
文在寅大統領就任後初の大規模な米韓演習となり、北朝鮮はこれに対抗する形で弾道ミサイル試射などの挑発に出る可能性がある。
聯合ニュースによると、韓国軍当局者は21日、「毎年、乙支演習前に軍事的緊張が高まる状況が繰り返されている」と指摘。
「今年、北朝鮮は『戦略的挑発の時間表』を策定しておいたかのように、中距離弾道ミサイルや大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試射を続けており、その延長線上の挑発が予想される」と述べた。
また、別の軍関係者は「北朝鮮がわれわれの会談提案に言及しないのは、自らが定めた日程表通りに進めるということを示唆している」との見方を示したという。
時事ドットコム 2017/07/21
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