tanago

【ブリュッセル時事】
 オランダやベルギーなどの養鶏場から欧州を中心に出荷された卵から殺虫剤フィプロニルが検出され、消費者の間で不安が強まっている。

 欧州連合(EU)欧州委員会によると、汚染の疑いのある卵や加工品の出荷先は、英、フランスなどEU15カ国に域外の香港、スイスを加えた17カ国・地域に及び、各国で数百万個の卵が回収される事態となっている。

 フィプロニルはノミやダニの駆除に使用されるが、人が大量に摂取した場合、腎臓や肝臓に悪影響を与える恐れがある。ただ現時点で健康被害の報告はなく、EUや各国当局は「少量では健康への影響はない」と説明している。

 EUは、畜産などでのフィプロニルの使用を禁止しており、オランダの当局は汚染問題に関与した疑いで養鶏関連企業の幹部2人を拘束した。 
時事ドットコム 8/13(日)

        *

 ◇鶏卵から蚤やダニの殺虫剤成分検出、オランダ企業幹部2人を拘束

 ヨーロッパで出荷された鶏の卵から殺虫剤の成分が検出された問題で、オランダとベルギーの合同捜査チームは、オランダの会社の幹部2人を拘束しました。

 この問題は、ヨーロッパの養鶏場から出荷された鶏の卵から殺虫剤の成分フィプロニルが検出されたものです。フィプロニルはペットのノミやダニの駆除剤として使われていますが、大量に使用すると人にも悪影響がでるとされ、EU(欧州連合)は、食用の家畜への使用を禁止しています。

 これまでに汚染された卵はEU内の15か国に加え、スイスや香港でも見つかっています。これらの大半はオランダ産とみられ、捜査を進めるオランダ・ベルギーの合同捜査チームは、オランダ企業の幹部2人を拘束し、殺虫剤が検出された経緯について調べを進めています。

 最大の出荷先とされるドイツには1000万個が輸出された可能性があり、スーパーなどで回収作業が進められています。ただ保健当局は、汚染された卵を大量に食べ続けない限り健康への影響はないとしています。
TBSニュース(12日04:06)


◆関連記事
tamago【韓国産の卵】ダニ対策のために猛毒の殺虫剤トリクロルホンを鶏に噴霧 
 →政府は残留成分検査も行わず野放し状態

※トリクロルホン
 水に溶ける唯一の有機リン系殺虫剤。
 神経毒のため、過剰投与や動物に直接かけるのは避ける必要あり。
 接触毒よりも食毒のほうが致死効力が高い。
 水温30℃以上、pH8.5異常で毒性が強力になる。