北朝鮮メディアは15日、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が、グアムへのミサイル発射作戦を実行する部隊を視察し、「アメリカの行動をしばらく見守る」と発言したと報じた。
2週間ぶりにメディアに姿を現した金委員長は、挑発一辺倒だった従来の姿勢から一転、アメリカの出方をうかがう発言をした。
硬軟取り混ぜた駆け引きが続いている。
朝鮮中央テレビは15日朝、金委員長が、グアムへのミサイル発射作戦の実行部隊を14日視察した様子を放送した。
朝鮮中央テレビは、「(金委員長は)アメリカは、われわれに対する傲慢(ごうまん)無礼な挑発行為と一方的な強要を直ちにやめて、われわれをこれ以上刺激するなと述べられた」と報じた。
その一方で、金委員長は視察の際、「愚かなアメリカの行動をもう少し見守る」と発言したと報じられた。
ミサイル発射準備が整いながらも、すぐには発射しないという姿勢を示すことで、トランプ政権に揺さぶりをかけ、政策転換を迫ったといえる。
一方、韓国国内で演説した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、「誰も韓国の同意なく軍事行動を決定することはできない」と述べ、朝鮮半島問題での主導権は、韓国にあるとの考えを強調した。
FNN 最終更新:8/15‐(リンク先動画あり)
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◇北外相が「対話」打診…河野外相との意見交換で
北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相が、河野太郎外相と6日にフィリピンのマニラで意見交換した際、「対話」を打診していたことがわかった。
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権による核・ミサイル開発の阻止に向け、日米などが国際的圧力を強めるなか、交渉の余地があることを示して揺さぶるためとみられる。
日本政府関係者が明らかにした。
河野氏は6日夜、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議の夕食会の前、会場内で李氏と短時間、接触した。
河野氏は李氏に対し、核・ミサイル問題だけでなく日本人拉致問題も含めた包括的な解決に向け、2002年の日朝平壌宣言に基づき具体的な行動を取るよう要求。
これに対して李氏は、「対話したい」との意向を伝えたという。
河野氏は李氏に対し、核・ミサイル問題だけでなく日本人拉致問題も含めた包括的な解決に向け、2002年の日朝平壌宣言に基づき具体的な行動を取るよう要求。
これに対して李氏は、「対話したい」との意向を伝えたという。
李氏の発言は、トランプ米政権との直接交渉を念頭に置いている可能性がある。米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの開発を続けつつ、米国から譲歩を引き出す戦略とみられる。
「トランプ米大統領と懇意な安倍首相に『橋渡し役』を求めたのではないか」(日本政府関係者)と見る向きもある。日本政府は真意を慎重に探る構えだ。
読売新聞 8/15(火)
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