※南シナ海、東シナ海などでの中国漁船の違法操業、乱獲が問題になって久しいですが、高価格でも需要があり近海で激減している高級食材のフカヒレを求めて南米の海洋保護区でまで密漁を始めているようです。

※フィニング=サメのヒレだけを切り取り、胴体は海に捨てるという残酷な漁法。

ガラパゴス諸島

 南米エクアドルのガラパゴス諸島沖で、絶滅危惧種のシュモクザメなどサメを密猟した疑いで中国の漁船が同国当局によって拿捕(だほ)されていたことが15日、明らかになった。

 13日にガラパゴス諸島沖を航行しているのを発見された際、漁船「フー・ユアン・ユー・レン999」は300トンの魚を運んでいた。多くはサメだったという。

 約20人の乗組員たちが密猟で有罪判決を受けた場合、最大3年の禁錮刑を受ける。

 ガラパゴス諸島は、貴重な動植物が存在することから国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって世界自然遺産に登録されている。

 エクアドルのタルシシオ・グラニソ環境相は15日、サンクリストバル島の判事が裁判の手続きのため乗組員たちの勾留を命じたと明らかにした。

 AFP通信によると、グラニソ環境相は、「積み荷のすべてが海洋保護区で獲ったものとは限らないが、赤ちゃんを含む若いサメが含まれているのは、海洋保護区で獲られた可能性を示している」と語った。

サメの密猟

 ガラパゴス国立公園を管理するワルテル・ブストス氏は地元紙エル・ウニベルソに対し、海洋保護区内で拿捕された船としては過去最大だと述べた。

 2015年には、アジア向けに輸出される予定だったサメのヒレ約20万枚がエクアドル警察に押収されている。