島本順光(のぶてる)被告(70)
●2017年7月24日、都知事選(2014年)で選対本部事務局長を務めた島本順光(のぶてる)被告(70)に「懲役二年、執行猶予五年、追徴金二百万円(求刑:懲役二年、追徴金二百万円)」の有罪判決。


 ◇一連の判決において田母神氏が問題視していること

①「首謀者」は島本氏で、田母神氏を有罪とした理由が「推認」に基づいたものであること。

②起訴されていない関係者がいる。
 →選対本部長の水島総氏は島本氏の進言に基づき「ウグイス嬢に対する報酬の上乗せを了承した」と法廷で証言しており、一方のウグイス嬢が公選法違反で有罪となっているのに、その違反を了承した水島氏が起訴もされていないのは不可解である。

★6月25日、元自衛官の奥茂治氏が水島総氏を「公職選挙法違反容疑」で東京地検に告発。
 田母神氏も水島総氏を「名誉棄損」で訴えるべく準備をしている。
『月刊WiLL』2017年10月号 ‐田母神俊雄「私の戦い」より)

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◇田母神俊雄氏はどのような経緯で事件に巻き込まれていったのか

<島本順光被告の「判決文」>各社の報道
・「首謀者として、民主主義の根幹である選挙の公正さに大きな疑念を抱かせた」(朝日新聞)
・「選挙運動を統括する地位にありながら現金供与を発案し、首謀者といえる」(毎日新聞)
・「運動員の現金供与を発案するなど事件の首謀者といえる立場で、刑事責任は重い」(読売新聞)

――これらの報道でもわかるように、私(田母神氏)が罪に問われた公職選挙法違反(買収)事件で、島本氏が「発案者」であり、「首謀者」であると東京地裁は判断した。

・私への容疑は、島本氏が指示して作らせたという「人件費」のリストがきっかけだった。
・私を都知事選に担ぎ出したのは日本文化チャンネル桜の水島総代表取締役である。

 島本氏は元航空自衛隊で私の二期先輩であるが、二十数年前に退官し、参議院議員の秘書になったため選挙を手伝ってもらう時点ではよく知らなかった。
 島本氏は選挙のプロ、ベテランであり、そのベテランの島本氏が「信用できる男ですから任せておけば大丈夫」といって連れてきたのが鈴木新会計責任者(59)でした。
 鈴木新氏は元生命保険会社の外交員と聞いていた。――
『月刊WiLL』2017年10月号 ‐田母神俊雄「私の戦い」より
(要約:筆者)

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※田母神氏は石井義哲氏の選挙参謀であった島本順光氏を紹介され、その島本氏を信用して島本氏推薦の鈴木新氏を会計責任者に据え、通帳、印鑑、カードのすべてを預け、自身は少額の決済権すら持たずこのような事件に巻き込まれてしまい、最後は私費約1700万円を投じて政治資金の補填までしています。


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通称《島本ボーイズ》
島本ボーイズ
左から鷲見(すみ)茂秋氏、島田圭介氏、鈴木新氏、島本順光氏、一人置いて犬伏秀一太田区議、M氏こと一色誠氏


★公選法違反=平成28年特(わ)第807号

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※筆者は、この一連の裁判が始まった当初から水島総氏とは別の意味で島本順光氏に不審な点をいくつか感じており、関係者の方々にもそれとなくその旨を伝えてきましたが、不自然なほどに「島本氏善人説/無罪説」を強硬に主張する一部の“関係者”もいました。

 突如現れた少人数グループによる強引な印象操作、珍妙な法解釈などの妨害行為及び言論封殺に近いものもあり、裁判の判決文を読むまではと口を噤んできた関係上、筆者にとってこの判決は待ちに待ったものでもありました。

「現金供与を発案、首謀した島本事務局長と政治資金を横領した鈴木会計責任者によって田母神氏が事件に巻き込まれた」という当方の見立てが証明された点については満足していますが、島本、鈴木両名の判決については不当に軽いのではないか、妥当性という点で問題があるのではないかというのが正直な印象です。
(鈴木氏の「横領」は起訴猶予、島本氏は控訴を見送り刑が確定)