※選挙では「同じ風は二回吹かない」などといわれるようですが、小池氏に関してはそういうジンクスも当て嵌まらないような気がします。
 都議選の圧勝ほどではないにしろ、確実に集票して高い勝率を収めるものと予想されます。

小池代表「しがらみのない改革勢力が必要で、私自身が立ち上げる」
 →「希望の党」150人の擁立を目指す

小池都知事‐中山恭子党首

 衆院解散を28日に控え、東京都の小池百合子知事が国政に触手を伸ばし始めた。
 新党「希望の党(仮称)」が「日本のこころ」などを巻き込み「第2民進党」のイメージを払拭できれば、自民党にとって手ごわい勢力になりかねない。

 「憲法については特に齟齬はないと思っています。知事選の時から応援してくださってますし…」

応援演説をする中山成彬氏
[都知事選で小池氏の応援演説をする中山成彬氏]

 小池氏は24日、日本のこころの中山恭子代表との会談後、中山氏との関係を記者団にこう強調した。

 小池氏が日本のこころを合流相手に選んだのは、こころが所属国会議員2人の小政党とはいえ、政党助成金を受け取れる「政党」の要件を満たしているからだとみられる。
 新党結成には煩雑な手続きが必要となるが、こころを母体にすれば簡単につくれる。

 小池氏は21日前後に内々に中山恭子氏の夫の中山成彬元文部科学相らと接触。
 合流に慎重だった中山恭子氏を「憲法改正」をてこに説得したという。

kibou 新党入りするのが、細野豪志元環境相や長島昭久衆院議員ら民進党出身者ばかりだと新味はない。

 毛色の違う中山氏や自民党の福田峰之内閣府副大臣らを引き込むことで「政権交代できる新党」を演出したいという小池氏の思惑も透ける。

 新人候補より現職や元職を優先させるのも小池流だといえる。
 選挙区で名前が浸透しており、比例票の上積みが見込める上、離党ドミノを起こしやすいと踏んだようだ。

 こうした動きに対し、日本維新の会は危機感を募らせる。
 維新幹部は「にわか仕立ての政党に有権者が反応するとは思えないが、確実に票を食われるだろう」と漏らした。

 一方、自民党では、福田氏の新党入りを「選挙に勝てないから行っただけ。極めて限定的な動きだ」(中堅)と冷ややかな受け止めが大勢を占める。

 だが、7月の東京都議選で自民党は小池氏が率いた地域政党「都民ファーストの会」に歴史的大敗を喫したばかり。

 小池新党のあおりを受け、自民党が単独過半数を割るようなことになれば、安倍晋三首相の進退を左右する事態になりかねない。(大谷次郎、松本学)
産経ニュース 2017.9.25