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 2016年の米大統領選で「フェイクニュース(偽ニュース)」を拡散させて悪名をはせたポール・エドウィン・ホーナー(Paul Edwin Horner)が、死亡していたと明らかになった。38歳だった。

 調べによると、ホーナー氏は18日、アリゾナ州ラビーンの自室ベッドで遺体となって発見された。死因は薬物の過剰摂取とみられている。

 ホーナー氏は、偽のニュース記事をフェイスブックや、自ら立ち上げたウェブサイトに掲載。2016年11月の大統領選でドナルド・トランプ氏が当選したのは、自分のおかげだと主張していた。

 昨年の米大統領選の最中から、さらに選挙後も、フェイクニュースは深刻な問題となっていた。でっち上げ記事の急増が、選挙結果を左右したという批判もある。

 ホーナー氏が作り出した記事の中には、バラク・オバマ前大統領が同性愛者かつ急進的なイスラム教徒だという虚偽の主張もあった。

 トランプ氏の息子エリック氏と選挙対策本部のコーリー・ルワンドウスキ本部長は、ホーナー氏が書いた記事をひとつ、投稿していた。
 共和党候補者だったトランプ氏に抗議した人には、3000ドル(約34万円)が支払われたという、虚偽の内容だった。

「ユーモアと喜劇」

newsexaminer.netなどホーナー氏のサイトの多くは、まともなニュースサイトのようにみせかける名前を不当に名乗っていた。

 しかしホーナー氏は、自分の記事は「政治風刺」だと自己弁護していた。

 ホーナー氏は昨年12月、CNNに出演した際に「(自分の)記事はユーモアと喜劇に溢れている」と語っていた。
「人を教育するためにやっている。世の中には間違ったことがあるし、そういうのが嫌なんだ。いろいろなターゲットがいる」。

 きょうだいのJJホーナー氏は、ポール氏が母親の家で眠っている間に亡くなったとフェイスブックに投稿。
 ポール氏は、「インターネットの天才、人道主義者、活動家、哲学者、喜劇役者」だったとしのんでいる。

 マリコパ州の郡保安官事務所の報道官マーク・ケーシー氏はこの後、ホーナー氏の死亡を確認。
 検死の結果、事件性は見られなかったと述べた。

 報道官によると、ホーナー氏には処方薬の乱用歴があり、「現場の痕跡から、過剰摂取の可能性がある」という。

「トランプが大嫌い」

 フェイクニュースについて世間の批判が高まるなか、フェイスブックなどのサイトは米捜査当局と協力して、インターネット上に偽情報を公開している筆者を特定し、投票行動を動かそうとしたのかどうか、確認作業を行っている。

 ホーナー氏は昨年11月、米紙ワシントン・ポストのインタビューで、「トランプ氏がホワイトハウスにいるのは自分のおかげ」と発言していた。

「トランプ支持者はしょっちゅう、僕のサイトを取り上げる。トランプ支持者は、まったく事実確認をしないんだ。あの人たちは何でも投稿するし、何でも信じるから」

 しかしトランプ氏を助けるために、ヒラリー・クリントン氏の支持者を狙った偽ニュースを書いたかと尋ねられると、「いや。トランプは大嫌いだ」と答えた。

(英語記事 US 'fake news' kingpin Paul Horner found dead at 38)

(c) BBC News 9/28(木)

※ポール・エドウィン・ホーナー(Paul Edwin Horner)
 1978年11月5日~ 2017年9月18日。
 イギリス、リバプール生まれ。
 アメリカ合衆国の偽(フェイク)ニュースサイト運営者、ライター。
 2016年アメリカ合衆国大統領選挙でドナルド・トランプが勝利した際、「トランプをホワイトハウスに入れた男」などと報じられメディアの注目を浴びた。
 ホーナー氏はフェイクニュースで月$1万の収入(グーグルのアドセンス)を得ていたといわれている。

ph