宋永武国防相、マティス米国防長官、小野寺五典防衛相
[左から宋永武国防相、マティス米国防長官、小野寺五典防衛相]

【クラーク時事】
 拡大東南アジア諸国連合(ASEAN)国防相会議出席のため、フィリピン・クラーク(経済特区)を訪問中の小野寺五典防衛相は23日、マティス米国防長官、韓国の宋永武国防相と3カ国防衛相会談を行った。

 3者は核・ミサイル開発を進める北朝鮮への圧力を高めるため、国際的な調整を強化するとともに、防衛当局として外交的努力を積極的に支援することで一致した。
 また3者は、北朝鮮が「3カ国だけでなく、世界にこれまでにない重大な脅威を構成している」との認識も共有した。

 これに先立ち、小野寺氏はマティス氏と2国間会談を実施。両氏は北朝鮮に目に見える形で圧力をかけ続けるとともに、緊密に連携することを確認した。

 小野寺氏は北朝鮮問題について「いかなる事態にも連携した対応を取れるよう、しっかり議論する必要がある」と強調。マティス氏は、日本防衛への強い決意を改めて示した。イージス艦などの運用面の連携を密にすることでも両者は一致した。 

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のCH53E大型輸送ヘリコプターが起こした炎上事故に関し、マティス氏が「飛行の安全にしっかり対応する」と言及。小野寺氏は安全な運用を求めた。

 小野寺氏は韓国の宋氏とも2国間会談を行い、人的交流や艦艇・航空機の相互訪問などの交流を着実に実施し、協力を進展させることで一致した。
時事ドットコム 2017/10/23-22:37)

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