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【北京時事】
 中国共産党の第19期中央委員会第1回総会(1中総会)が25日、北京で開かれ、習近平総書記(64)=国家主席=の2期目の指導部が正式に発足した。

 24日に閉幕した党大会で、習氏は、毛沢東、鄧小平と並ぶ形で党規約に名前を記し権威を高めた。権力基盤をさらに強化した習氏は、21世紀半ばの「社会主義現代化強国」建設を目標に掲げ、2期目を始動させた。

 最高指導部メンバーである政治局常務委員は、習氏と李克強首相(62)が留任。
 栗戦書党中央弁公庁主任(67)、汪洋副首相(62)、王滬寧中央政策研究室主任(62)、反腐敗闘争を指揮する党中央規律検査委員会書記に就任する趙楽際党中央組織部長(60)、韓正上海市党委書記(63)の5人が新たに選出された。

 昇格する5人のうち、栗、王、趙の3氏は習氏に近い。他の2氏も習氏との関係は良好とされ、習氏を支える体制は一層強固となる。

 胡錦濤前国家主席と習氏は、前任者が2期目に入る段階で政治局常務委員になり、後継者と位置付けられた。今回の人事では、後継者になる50歳代の若手指導者は最高指導部入りしなかった。
 習氏の後継者は不明確なままで、習氏は長期政権も視野に、後継候補を競わせ自らの求心力を維持する構えだ。
時事ドットコム(2017/10/25)