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 「人食いバクテリア」とも呼ばれる「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の今年の患者数が493人となり、過去最多になったことが分かりました。

 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、主に「A群溶血性レンサ球菌」という細菌に感染することで引き起こされ、手足の筋肉が急激に壊死し、多臓器不全などになることがあり、致死率は30%にのぼります。

 国立感染症研究所によりますと、今年の患者の数は先月26日までで493人にのぼり、調査を始めた1999年以降で、最多となりました。
 今年6月、42歳で亡くなったプロ野球・西武の森慎二コーチも溶連菌の感染による多臓器不全でした。

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「(初期症状は)だいたい足が多いですけども、そこが腫れる。最初は赤くなってきて腫れてきて熱が出る、そこからだんだん色が紫色になってくる、というとちょっと危ないですね。腫れがどんどん上に上がってくる。それが時間単位で上がってくる」(東京女子医科大学 菊池賢教授)

 専門家は、できるだけ早く治療を始めることが必要だとしてます。
JNN(12月5日)

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※人食いバクテリア
 「劇症型溶血性レンサ球菌」「ビブリオ・バルニフィカス感染症」などがある。
 突発的に発症し、急速に多臓器不全を起こす病気で致死率は約30%。
 連鎖球菌自体は常在菌。

・感染経路――ほとんどが皮膚や咽頭から感染。
・発症リスクが高い人――ガン、糖尿病、慢性心疾患、慢性呼吸器疾患のような基礎疾患を持つ人、ステロイドを服用している人、肝硬変など重い肝臓障害のある人(生魚に注意)、ケガをしている人、水虫を持っている人、免疫力が低下している高齢者、免疫力の弱い乳幼児など。