tutu
『Tutu』(97×66.5cm:1974年制作)

 ナイジェリアの画家が描いた「アフリカのモナリザ」の異名をとる女性の肖像画がこのほどロンドンで競売にかけられ、予想価格を4倍以上上回る120万5000ポンド(約1億8300万円)あまりで落札された。 

「Tutu」と題されたこの肖像画は、ナイジェリアの画家、ベン・エンウェンウが同国の内戦終結直後に取り組んだ三部作の1つ。 
 ナイジェリア南西部の都市イフェに住む王女を描いた。「Tutu」はこの王女の名前を意味する。 

 制作年は1974年だが完成後まもなく所在が分からなくなり、40年以上経過した昨年12月、 ロンドンのアパートで発見された。その後本物であることが認められ、今回のオークションに出品された。 

 オークションを運営するボナムスは当初、落札価格を20万~30万ポンドと見込んでいた。 

ベン・エンウェンウ(Ben Enwonwu)
Ben Enwonwu

 同社によると、エンウェンウはナイジェリアの農村部で当該の王女(Tutu)と偶然出会った経験からその肖像画を制作したという。 
 王女を描いた作品はほかに2点あるが、いずれも所在不明となっている。 
CNNニュース  2018年3月2日
premiumtimesng.com

1
行方不明の『Tutu』

        *

◆関連記事
【ART】上半身裸のモナリザか ダビンチ作の可能性
 →「モナリザ」の習作の可能性(コンデ美術館)

上半身裸のモナリザ