※12日の米朝首脳会談では密約が交わされたという噂が流れましたが、彼の民族との約束はあってないようなもの、裏で中国が入れ知恵をしてアメリカに揺さぶりをかけてくる可能性も指摘されていました。
 19日に金正恩氏が三度目の北京入りをして「非核化の具体的な協議」を行った結果がこれですから、アメリカの政府関係者が「北朝鮮が米国をだまそうとしているという確かな証拠がある」というのも信憑性を帯びてきます。

核施設のインフラ整備
「38ノース」が21日に撮影した寧辺(ニョンビョン)の核施設の衛星写真

 アメリカの北朝鮮研究機関「38ノース」は26日、北朝鮮・寧辺の核施設の改良作業が進んでいるとする衛星写真を公開した。非核化とは裏腹の動きが続いている可能性がある。

 アメリカの研究機関「38ノース」は21日に撮影された寧辺の核施設の衛星写真を公開した。
 川沿いには新たに建設されたポンプ室や水路などが見られ、黒鉛減速炉を安全に稼働させる冷却システムが完成したようだと分析している。

 また、実験用軽水炉の周辺やそのほかのエリアでも新たな建物が建つなど「核施設のインフラ整備が急速に進んでいる」としている。ただ、原子炉からの蒸気は確認できず、運転状況はわからないという。

 北朝鮮は「完全な非核化」を約束したばかりだが、衛星写真によって裏腹の動きが指摘された形。
news24 2018年6月27日

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 米NBCニュースは29日、米情報機関が行った分析によると、北朝鮮が核兵器の原料となる高濃縮ウランの生産を強化していると報じた。朝鮮半島の非核化をめぐって、北朝鮮が米国から譲歩を引き出すために動いている可能性があるという。

 NBCニュースはCIA(中央情報局)など複数の米政府高官の話として伝えた。それによると、最新の分析では北朝鮮は核実験場を爆破したが、これとは別に秘密の核サイトが少なくとも二つ以上あると結論づけた。

 ◇「北が全国に分散配置した核関連工場・施設は30か所」

 また、最新の分析の内容を知っているという米政府関係者は、北朝鮮はミサイルや核実験を中止したが、「核兵器の備蓄量を減らし、生産を停止したという証拠はない」と語ったという。
 別の政府関係者も「北朝鮮が米国をだまそうとしているという確かな証拠がある」と述べたという。

 トランプ大統領は今月12日にシンガポールで行った米朝首脳会談後、「北朝鮮の脅威は無くなり、平和になった」と語った。NBCは、情報機関の分析はトランプ氏の発言に反する内容だと指摘した。(ワシントン=土佐茂生)
朝日新聞デジタル 6/30(土)

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