※最近ようやくこのような記事もちらほら書かれるようになってきましたが、これまで数十年もの間、各メディアや政治家、ジャーナリストの間では「関ナマ支部の実態には触れない、報じない」というのは暗黙の了解事項だったようです。

 辻元議員の初当選(1996年)以来、選対事務所を仕切り、“金庫番、闇資金の窓口”と言われていたのは関西生コン支部の執行副委員長で武委員長の側近であった故川村賢市氏であり、「お金も票も支えてきた」と言われているのが武委員長ですが、それらの事実も一部出版社を除いて徹底して“タブー案件”として闇に葬られ続けていたわけです。

 今年になってそのタブーを打ち破るべく立ち上がったせと弘幸氏がたった5人のチームを率いて関西に乗り込み、8月になって武建一執行委員長や湯川祐司執行副委員長、他2名の関西生コン支部幹部の逮捕に至りました。
 捜査はまだ続いています。
 関係者の間では、「今後、二ケタ以上の組員幹部、組合関係者の逮捕もあり得る」と言われており、筆者としても注目しています。

湯川、武
左から湯川祐司執行副委員長、武建一執行委員長、川村賢市元執行副委員長(故人)

■籠池夫人メールにも書かれた、辻元と武の「切っても切れない蜜月関係」

 辻元と武、関西生コンの関係は、これまでも何度か注目されている。

 有名なのは、森友騒動真っただ中の3月24日の参議院予算委員会。
 自民党・西田昌司議員が「籠池諄子氏から安倍明恵氏へのメール」を紹介し、そこに「嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コンの人間でしたさしむけたようです」という記載があったことを公表した件だろう。

 つまり、籠池夫人は、辻元が旧知の「連帯ユニオン関西地区生コン支部」のメンバーを作業員として小学校建設この問題に慌てたのか、民進党は「籠池妻のメール内容は事実無根」と主張し、メディアに対して拡散しないよう強く要求。
 結局、籠池事件の陰に隠れる形でこの問題はうやむやになった。

 だが、なぜリベラル議員のヒロインと反社会的な労組トップが結びついたのか。二人を結びつけるのは「カネと選挙」だと、10年2月号の『月刊宝島』(宝島社)が報じている。

 同誌によれば、武グループは辻元や社民党に対して、数千万円のウラ献金をしていたとの疑惑があるという。特に辻元には、03年10月に武から1000万円の献金を受けたとの「大阪府警内部資料」まで存在するとも。

 そして、選挙でも辻元はドップリと武の支援を受けている。
 00年の総選挙では、小選挙区に鞍替えした辻元を、武が根回しして村山富市元首相を招いて演説会を開いて労組の票田を動員し、きわどい接戦に勝利したという二人三脚ぶりも伝えられている。

 辻元の事務所は今回の武容疑者逮捕について、「見解はない。ご指定の人物、団体から献金を受け取った事実はありません」(『週刊朝日』2018年8月31日)と答えている。

 あたかも交流がないかのごとき言い草である。前出の1000万は収支報告に出ていないから証明しようがないと踏んでいるのか。ものは言いようである。
 関西生コンからの献金は表に出ていなくとも、武グループ(正確には経営者のための交渉窓口)の「大阪兵庫生コン経営者会」からは平成26、27両年分に献金を受けたことが収支報告書に記載されている。

 関西生コンと関係があるのは、辻元ばかりではない。社会民主党・福島瑞穂議員も今年2月『週刊文春』(文藝春秋社)に17年1月14日の同支部の新春旗開きに挨拶に訪れたことを報じられている。
 同団体は社民党の支持団体でもあるので、今回の件について国会議員として見解を伝えるべきだろう。

 弱者の味方を謳っていたリベラル議員や労組が、まっとうな企業から恐喝した金を活動資金とする構図には呆れるばかり。

 さらに、大手マスメディアは”反安倍無罪”とばかりに報道を放棄する始末。「国民は納得してない」と、国会の進行を妨げてまで政権の問題を追求し続けた辻元議員には、ぜひ国民が納得するまで武建一ならびに関西生コンとの関係を説明してもらいたいものである。
https://news-vision.jp/article/188946/ 

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関ナマ支部50周年に辻本清美議員、服部良一議員、菊池進・全日建執行委員長 →「関ナマ支部」機関紙、くさり2015 年11月号より