民主労総が行ったデモ
民主労総が行ったデモ

 ◇「文在寅政権、失望と絶望だけ」…労働団体が都心で大規模集会

 民主労総が10日にソウル都心で大規模集会を開き、「『ろうそく民心』に逆行する社会を止めなければならない」と主張した。 

  民主労総はこの日、ソウル・太平路(テピョンロ)で開かれた「全泰壱(チョン・テイル)烈士精神継承2018全国労働者大会」で、「現在の政局は親財閥・親企業に後退する労働政策、失われた労働公約、清算されていない積弊に整理できる」としてこのように話した。

 続けて、「文在寅(ムン・ジェイン)政権に対する期待と要求が失望と絶望に変わっている。経済と民生問題を最低賃金引き上げのせいにした。最低賃金算入範囲拡大を含めた最低賃金法改正などは改悪だ」と主張した。 

  民主労総は21日に全面ストを予告した状態だ。民主労総は▽労働法改正▽国民年金改革▽非正規職撤廃――などを掲げている。
 民主労総のキム・ミョンファン委員長はこの日「政府と国会は資本家の要求である弾力労働制拡大を押しつけようとしている。

 11月の全面ストは公共部門の正規職化を子会社の雇用で解決しようとする文在寅政権に対する強力な闘争のたいまつ」と話した。

 キム委員長は「文在寅政権中盤に差し掛かったいま、財閥が再び自分たちの世が開かれるよう声を高めていきつつある。財閥体制の清算と司法介入勢力の処罰だけが真のろうそくの社会」と主張した。 

  一方、この日ソウル市内各地では労働者大会を控えた事前集会が開かれた。
 全国女性労組はこの日午後1時に錦湖(クムホ)アシアナ本社前で「2018全国女性労働者総決起大会」を開いた。

 参加者らは「女性労働を尊重し労働現場で男女差別を解消しなければならない。最低賃金を保障し、子会社雇用ではなくしっかりとした正規職転換がなされなければならない」と主張した。
 全国学校非正規職労組は同じ時間光化門(クァンファムン)交差点で学校非正規職労働者総決起大会を開いた。 

 このほか、金属労組、建設労働者大会、マート労組決議大会などが都心各地で開かれた。
中央日報 2018年12月4日


 ◇文在寅大統領が国内問題への回答を拒否 批判が殺到し、朴槿恵前大統領.の二の舞も

 文在寅大統領が機内記者懇談会で、国内問題の質問への回答を拒否した これに、 韓国のネットでは「最悪の大統領」など、批判が殺到している。
 また、「もう限界。弾劾に向けデモを開始する」など、文大統領への厳しい声が相次いで寄せられている。
Record China 2018年12月03日 


 ◇「文在寅政権は失敗しつつある」は本当か?(上)経済問題で支持率40%台へ

 文在寅大統領の国政支持率は50%を割り、就任後最低にまで落ち込んだ。
 2016年10月から約半年間続き朴槿恵大統領を弾劾に追い込んだ「ろうそくデモ」の裏には、OECD 加盟国中で最悪とされる不平等な韓国社会に対する怒りがあった。
 だが、今の状態が続く場合、文在寅政権はこれを是正するための改革を行えなくなる、という危機感がそこにある。
The Korean Politics(コリアン・ポリティクス) 2018年11月29日


 ◇「文在寅に失望」「記者に警告」…二つのデモに見る韓国社会の一断面

 韓国の市民社会にはここ2年ほど、「キャンドルデモ」と「太極旗デモ」という二つの大きな潮流がある。 参加者が手にろうそくを掲げる「ろうそくデモ」が脚光を浴びたのは、2008 年5月のことだ。 当時の李明博(イ・ミョンバク)政権が、米国からずさんな基準で狂牛病の疑いがある牛肉を輸入しようとしている事に怒った市民が、路上に繰り出した。

 6月には50万人以上が集まったこのデモは、次第に李政権の退陣を求めるものへと発展していったが、政府の強い取締りもあり沈静化した。

 そして最近では2016年10月、朴槿恵(パク・クネ)大統領が親友の崔順実(チェ・スンシル)氏と共に国政をろう断している証拠が明らかになる中、同大統領の退陣を求め、最大で230万人以上(主催者発表※)が参加するデモが起きた。
The Korean Politics(コリアン・ポリティクス)  2018/10/28(日)