※筆者はワインと現代アートが趣味の一つでもあるので、ロートシルト(ロスチャイルド)というと毎年エチケットの絵柄が変わることで知られるムートン・ロートシルトをまず思い浮かべます。
 世界の一流芸術家によって描かれるエチケットはそれだけでアートのひとつの歴史を物語るため、筆者同様エチケット目当てでワインを収集している人も多いと聞きます。
 また、ネットに飛び交うユダヤ金融財閥による世界支配の陰謀論にもロスチャイルド家は必ず登場するので、肯定的または否定的な意味で今も尚、圧倒的な知名度を誇っています。

ロスチャイルド家
Rothschilds Sell Last Piece of Austrian Empire After 200 Years


 ◇ロスチャイルド家、資産を維持できず200年の栄華に幕

→NYセントラルパークの20倍の森林、包装材メーカーに売却 
→かつてナチスが接収、戦後に返却-分家で2分割し保有していた 


 興隆と衰亡、戦争を経験したロスチャイルド家の歴史が、200年を経て終わりを迎える。 

 フランクフルトを拠点に活動した銀行家、マイヤー・アムシェル・ロートシルト(英語読みでロスチャイルド)は、19世紀初頭に5人の息子を欧州各都市に送った。その1人、ザロモンはウィーンで1815年に事業を開始。ロスチャイルド家は鉄道や製鉄所などへの投資で成功を収め、ハプスブルク帝国で最強の銀行家にのし上がった。 

 ロスチャイルドの分家は約7000ヘクタール(ニューヨーク、セントラルパークの20倍に相当)に及ぶニーダーエスターライヒ州の森を保有する2つの信託を、ウィーンを拠点とする包装材会社プリンツホルン・ホールディングスに売却することで合意したと、匿名の関係者が明らかにした。登記の移転はまだだという。 

 これは一族のアルベルト・フォン・ロートシルト男爵が1875年に取得した土地の一部。
 ナチス・ドイツが1938年にオーストリアを併合した際に接収された。第2次大戦後に一部が返還され、一族の跡取りであるベッティーナ・ルーラム氏が2012年の死去まで住んでいた。死去後に2つの分家が土地を分割したが、いずれも今回、プリンツホルンに売却することにしたという。 
Matthias Wabl 
2019年1月26日 4:26 JST    

原題:Rothschilds Sell Last Piece of Austrian Empire After 200 Years(抜粋) 
bloomberg 

ムートン・ロートシルト バルティス
バステュス(Balthus)の描いたこの絵が児童虐待、猥褻であるとして米国では絵柄抜きのものが売られている