※下部引用の記事中では「在日の中学生」となっていますが、確かこの少年(現在は高校生?)の父親は日本人で、母親は川崎市周辺で有名な女性、というより反ヘイトの広告塔と呼ばれている女性で、つまり日朝のハーフということになります。
 顔は母親にそっくりですが、父親が日本人で日本で生まれていますから、正確に言えば日本人ではないかと思いますし、姓も父親と同じ日本名だったと記憶しています。
 一家で反ヘイト活動をしていて、いわゆるヘイト法規制法を成立させた某政治家と満面の笑みで写っている画像もネットには多数アップされています。
 
崔江以子

 筆者は賛同するしないにかかわらず、備忘録的な意味でコメントをつけずに記事だけアップすることもよくありますが、このような記事はネトウヨと呼ばれる方々にあまり受けがよくないというか、ごくたまに、筆者が記事に賛同して在日の方や中国人の肩を持っているのではないかと誤解する方もいらっしゃいます。

 ネトウヨ(とくにスマホユーザー)の方は自分の嫌いな記事、自分が支持する政党や政治家、有名人などのネガティブな情報を避ける傾向があり、その結果視野狭窄に陥り、自分自身でエコーチェンバーな空間を作ってしまい、それがエスカレートすると、自分が避けたい記事を掲載しているサイトにまでネガティブな感情を抱くようになるのではないかと推測しています。

 逆に自分が読みたい記事、自分にとって好ましい記事に対しては、たとえコピペであってもサイトごと全面的に支持するような感情が醸成されていく。そのような傾向は、大量懲戒請求を扇動したブログの熱心な読者にも見受けられます。

エコーチェンバー

 名前も顔も経歴も知らないブログ主のコピペ文に踊らされ、アンケートに答えるような気軽さで入管に大量のメールを送りつけてサーバーをダウンさせたり、地検特捜に段ボール35箱分の告発状(外患誘致罪)を送ったり、13万通もの弁護士懲戒請求書を送ったりしてしまう。

 世間に批判され孤立化した一部の人は、カルトと揶揄されても一向に意に介さないどころかそれに反発し、他サイトにまで出向いて自分たちのやったことがいかに正しいか、正当な権利であるかを力説する。
 このような強度の洗脳状態にあるかたとは議論の余地はなく、最終的には法的に断罪されなければ目が覚めないのではないかと思います。

福島瑞穂

以下、News ポスト・セブン 

 様々な分野で高齢化が進んでいるが、かつては若者が中心と思われていたものにも高齢化の波が押し寄せている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、今後、予想される高齢ネトウヨの増加について、警鐘を鳴らす。

 * * *
 静岡新聞に掲載された政治評論家・屋山太郎氏(86)のコラムに書かれた内容の一部が、社民党の福島瑞穂参議院議員の事務所から事実無根だと抗議を受けた。
 徴用工裁判をめぐる内容だったが、同氏は「福島氏は実妹が北朝鮮に生存している。政争の具に使うのは反則だ」と書いた。同紙は後に事実ではないとし、訂正・お詫びをした。

 これを見て思い出したのが、ネットに未だに残り続ける「李高順」と「趙春花」をめぐるデマである。千葉大学名誉教授やイオンド大学筆頭教授を務めた清水馨八郎氏が2010年、「國民新聞」に書いた「小沢一郎は済州島出身」という文章だ。
 ここには、「土井たか子は本名李高順と言いその弟子福島瑞穂は趙春花で日本人ではない。顔立ちもよく見ると韓人である事が分かる」とある。

 ネトウヨの特殊能力「国籍透視」を駆使した「在日認定」を、当時90歳を超えていたであろう名誉教授まで務めた立派な人物がしでかしたのである。
 他にも小沢一郎氏と菅直人氏を済州島出身だとし、岡田克也氏は「あやしい」と書いた。2010年といえば、まさにネトウヨによる「在日認定」が花盛りの時代で、清水氏のこの文章がソースとなり、今でもこれら2つの名前がネットでは時々書き込まれるのである。

 なお、李高順については、かつて月刊誌『WiLL』に掲載され、土井氏の側から名誉棄損の裁判を受け敗訴。同誌は謝罪文を掲載するに至った。その経緯があったにもかかわらず、清水氏は書いてしまったのである。また、福島氏の「趙春花」も誤りである。

 それにしてもこの「在日認定」、なんとかならないのだろうか。何か犯罪者が登場した場合、ネット掲示板の書き込みやSNSには「実名はよ」などと書かれる。
 つまり、在日が日本人のような通名を使っていると勝手に判断し、こうした卑劣なことを犯すものは在日に決まっていると考えるのだ。「日本人なら悪いことをしないはず」という妙な安心感があるのだろう。

 福島氏も土井氏もネトウヨの間では「反日議員」「売国奴」認定をされており、その流れに乗るかのように著名な評論家までデマを書いてしまった。経験も名誉も社会的地位もある人でも同様のことをしてしまう状況にあるのだ。

 これから懸念されるのが、「高齢ネトウヨ」の増加だ。
 今年1月、大分県の66歳の男が在日の中学生に対し、「おまエラ不逞朝鮮人」「チョーセン・ヒトモドキ」などとブログに書き、侮辱罪で科料9000円の略式命令を受けた。ここで登場する「おまエラ」の「エラ」は、韓国人の顔はエラが張っているという決めつけから来る差別用語で、嫌韓系の5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)のスレッドではよく登場する言葉だ。

 長年勤め上げた会社を定年退職し、さて、ブログでも始めるかな、とネットにアクセスをすると、在日や韓国を罵倒する意見がネットには多数書き込まれているのを目にする。
 ここで「おまエラ」などの言葉を覚えたり、「レイプは韓国の国技」などの言説を信じ込む。韓国の政治家や反日活動家に関するニュースを見て義憤に駆られ、いつしか高齢ネトウヨになってしまう。晩節を汚すのはおやめなさい、と忠告申し上げよう。

●なかがわ・じゅんいちろう/1973年生まれ。ネットで発生する諍いや珍事件をウオッチしてレポートするのが仕事。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』など

※週刊ポスト2019年3月8日号
News ポスト・セブン 2019.02.25 

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