朝鮮学校、高校無償化問題

 ◇「朝鮮総連と密接に関係しており、支援金が授業料に充てられない懸念」

 朝鮮学校を高校無償化の対象から外したのは違法だとして、九州朝鮮中高級学校(北九州市八幡西区)の卒業生68人が国に計約750万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁小倉支部(鈴木博裁判長)は14日、請求を棄却した。

 全国で起こされた同種訴訟で、1審判決は最後の5件目。大阪地裁判決が唯一原告の請求を認めたが、大阪高裁で逆転敗訴しており、対象除外を適法とする司法判断がそろう形となった。

朝鮮学校の高校無償化問題

 原告側は「政治・外交的理由に基づいた処分で、在日朝鮮人社会への差別行為だ」と主張。
 国は政治・外交的意図を否定した上で「在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)と密接に関係しており、支援金が授業料に充てられない懸念がある。支給対象の要件を満たさない」として請求棄却を求めていた。
産経新聞 2019.3.14

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