※小堀桂一郎(女性宮家反対派)vs所功(女性宮家推進派)より小堀桂一郎氏の発言部分を抜粋引用します。

◆◇◆「女性宮家創設」最終論争◆◇◆
『SAPIO』2012年2月22日号 

小堀桂一郎 所功

 ◇男系男子の皇位践祚は、各界有識者から意見を聴くまでもない大原則

 大僧正慈円は『愚管抄』(1220A.D.)の中で、≪日本国ノナラヒハ、国王種姓ノ人ナラヌスヂヲ国王ニハスマジト、神ノ代ヨリサダメタル国ナリ≫との前提を述べているが、今更八百年前の慈円の言に聞くまでもないであろう、我が皇統の万世一系とは、国王種姓の人ならぬ人、つまり神武天皇の血を引くことを立証できない人に皇祚(こうそ)を踐ませてはならないといふ、この簡単明白な一事に尽きている。

 ◇女性宮家創設案は女系天皇論に路をつけようとする謀略工作

 女系天皇容認論はこの明白な道理に対する真向からの挑戦である。女性宮家創設案は、緩慢な形をとった、或いは搦手の門をすり抜けて女系天皇論に路をつけようとする謀略工作に他ならない。
 男女を問わぬ直系優先論なども、改めて検討を加ふべき様な問題ではない。男系男子による皇位の践祚(せんそ)は肇国(ちょうこく)以来の不動の大原則である。

 聞く所によると、内閣官房は各界有識者から意見の聴取を行ふとしてゐるが全く余計な手段である。裁判といふ司法界の最高の専門的事項にさへ裁判員という名での国民参加を煽る末世の風潮があるが、この時流に乗せて、皇室の大事に一般市民の容喙(ようかい)を誘ひ込まうといふのはとんでもない不敬の沙汰である。

 皇室制度のあり方については、既に二千年の伝統がその在るべき様を決めてゐる。財界や労働界等を含めてといふのも以ての外であるが、とにかく今更《各界有識者》の意見を聴く必要は全くない。
(『SAPIO』2012年2月22日号 p.9)