岡山県警 新人警官が教官に刺される
傷の一つは肺に達していた

 ◇隠し持っていた本物のサバイバルナイフを持って男性に突進、2回刺す

 岡山県警察学校(岡山市北区玉柏)で昨年12月、教官の男性警部補が訓練中、当時初任科生だった男性(19)を本物のサバイバルナイフで誤って刺した事件を巡り、精神的ショックを受けて県警を退職せざるを得なかったとして、男性が県に550万円の損害賠償を求めて提訴し、岡山地裁で26日、第1回口頭弁論が開かれた。県側は請求棄却を求めた。

 訴状によると、訓練は模造刀を持った犯人役と対峙する実践形式で、犯人役の警部補を男性が説得に当たった。警部補は説得に応じて模造刀を捨てたが、その後に隠し持っていたサバイバルナイフを持ち出して男性に突進、左胸付近を2回刺した。

 男性は救急搬送され、4日間入院。傷の一つは肺に達し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)も発症した。今年1月に依願退職したとしている。

新人景観をサバイバルナイフで2回刺す
隠し持っていたサバイバルナイフを持ち出して被害男性に突進

 男性は高校卒業後、昨年4月に県警入りしたばかりだった。
「事件で精神的ショックを受け、退職せざるを得ない心理状況に追い込まれた。わずか10カ月で無職となり、夢も希望も失った」と主張している。

 弁論後、県警は「原告の主張内容の全てを認めることはできないが、訓練中にけがをさせたことは遺憾であり、重く受け止めている。今後、誠実に対応したい」とのコメントを出した。

 警部補は4月に業務上過失傷害罪で岡山簡裁から罰金50万円の略式命令を受けた。今春の定期異動で県警本部内の部署に移っている。県警によると、警部補は「訓練に緊張感を持たせるためだった。けがをさせるつもりはなかった」との趣旨の説明をしたという。
山陽新聞 7/26(金)

岡山県警 訓練中にサバイバルナイフで新人警官を2回指す

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