曺国
韓国法曹候補の曺国氏

 ◇曺国氏、「辞任はしない」 国民と野党の反発必至

 韓国の文在寅政権から法相候補に指名された曺国氏が2日、記者会見した。
 娘の大学への不正入学疑惑などについて関与を否定した上で「若い世代に失望と傷を与えた。法的な議論は別として、国民に申し訳なく思う」と謝罪した。
 文政権が提唱する検察改革実現に向け「どんな政権になっても戻ることのない改革を行うと約束する」と述べ、就任に意欲を示した。

 2日発表の世論調査で、下落傾向にあった文氏の支持率は46.5%と前週に比べ0.3ポイント増加した。
 調査会社は曺氏の疑惑で「離脱していた支持層が再び結集した」と分析。支持率に下げ止まり感が出た形となったことも踏まえ、文政権は任命を強行するとみられる。(ソウル共同)
産経ニュース  9/3(火)

文在寅 曺国
文在寅大統領と側近の曺国氏

 ◇疑惑くすぶる中、文氏側近の法相任命強行へ…聴聞会は中止

 【ソウル=名村隆寛】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は3日、法相に指名したチョ・グク前大統領府民情首席秘書官の任命手続きに事実上、入った。
 娘の大学不正入学や奨学金の不正受給などの疑惑がくすぶるチョ氏に対しては、法相への適任性を検証する国会の聴聞会も開かれていない。文氏による強行任命は確実な情勢で、野党は一層反発を強めている。

 大統領府によると、東南アジアを歴訪中の文氏は同日、人事聴聞経過報告書を6日までに再送付するよう国会に要請。同日までの聴聞会開催を求めた。期限内に開かれない場合、7日以降の任命が可能となる。

 ◇会見は夜を徹して11時間、計100の質問も疑惑解明に至らず

 チョ氏は2日の記者会見で疑惑への関与を否定。会見は休憩時間をはさみ3日未明まで約11時間行われた。チョ氏は「周囲に厳格でなかったことを深く反省する」と疑惑の道徳的側面について謝罪した。一方で法的責任については「知らなかった。法的に問題はない」と否定し続けた。

 記者会見はチョ氏の要請で「奇襲的」(野党)に行われ、チョ氏は記者団からの計100の質問に答えた。
 会見に先立ちチョ氏は「聴聞会が白紙になった」と判断しており、野党議員らからの厳しい追及が予想された聴聞会を避け、代わりに記者会見で釈明し巧妙にすり抜けた形だ。

 証人も疑惑を裏付ける証拠もない記者会見で、よどみなく答えるチョ氏には相当の自信がうかがえた。
「質問者の顔が見えないからカメラのフラッシュをたくのはやめてくれ」「虚偽事実で私の子供たちを不当に攻撃しないでほしい」と注文を付ける姿は、学生に対する教授のようだった。

 チョ氏の会見を、最大野党の自由韓国党は「超法規的発想で、国民向けの詐欺ショーだ」と非難し3日、法相辞退をあらためて求めた。メディアも「見せかけの会見」(中央日報)と批判している。

 疑惑への捜査は続いており、検察は3日、チョ氏の娘が第1著者となった論文の作成に関係した大学教授らを事情聴取した。韓国では捜査を受ける前代未聞の法相が間もなく誕生する。

 捜査で容疑が立証される可能性も否定できないチョ氏だが、「不可能を可能にしたい」と語り、政権が代わっても元に戻らない司法改革への意欲を見せている。
産経ニュース 2019.9.3

曺国一家
疑惑噴出の曺国一家

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