※シンガポールを除く東南アジア三か国ではすでに輸入制限を撤廃し、福島産の桃などの売り上げは規制前の3倍増(2016年)となり、さらに輸送コスト削減により現地での小売価格も抑えられ、好調を維持。

 とくにタイでは高価な食品であっても「高品質でおいしい」と人気の高い日本食品の輸入に積極的で、在留邦人や富裕層などを中心に中間所得層までマーケットが拡大の傾向が続いているようです。

 東南アジアで唯一輸入に慎重だったシンガポールが輸入制限を撤廃したことで、中国で規制されている日本食品もシンガポール経由で密かに流通していくことも予想されます。 *

※シンガポールと中国には「二国間自由貿易協定」が締結されている。


安倍晋三 リー・シェンロン
安倍首相と握手を交わすリー・シェンロン首相

 【バンコク=原川貴郎】安倍晋三首相は4日、訪問先のタイのバンコク郊外で、シンガポールのリー・シェンロン首相と会談した。
 リー氏は、東京電力福島第1原発事故後、福島県産食品に対し同国が講じてきた輸入制限措置について「日本がこれまで実施してきた安全措置を考慮し、食品の輸出前検査を条件として撤廃する」と表明した。安倍首相は「歓迎するとともに感謝する」と述べた。

 農林水産省などによると、シンガポールは福島県産の水産物や県内の南相馬市や双葉町など7市町村の全食品と農産物などに対し、輸入停止措置をとってきた。
 両国は今後、放射性物質検査証明書の添付など輸入停止措置の撤廃の条件と施行時期などについて、事務レベルで協議する。

 原発事故後の日本産食品の輸入規制で最も厳しい輸入停止を含む規制を講じているのは、シンガポールの撤廃により韓国など5カ国・地域となる。
産経新聞 2019.11.4
 
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