山田浩二
「嘘、土下座、号泣謝罪は十八番。その後は平然としている」(元刑務所仲間)

 ◇取り下げ無効が認められるのは極めて異例 無効が確定すれば公判継続

 大阪府寝屋川市で平成27年、中学1年の男女が殺害された事件で、1審大阪地裁の死刑判決に対する控訴を自ら取り下げて死刑が確定した山田浩二死刑囚(49)について、大阪高裁(村山浩昭裁判長)は17日、取り下げを無効とする決定をした。山田死刑囚の弁護人が取り下げを無効とするよう高裁に申し入れていた。

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 検察側は決定に対し異議申し立てなどができるが、無効が確定すれば控訴審が開かれ公判が続く。控訴取り下げの無効が認められるのは異例。

 決定によると、山田死刑囚は5月18日、大阪拘置所(大阪市都島区)で借りたボールペンを時間内に返却せず看守と口論になった。その際の「えらそうに言うな」などの言動が調査対象とされ絶望的な気持ちになり、同日中に控訴を取り下げた。

 村山裁判長は、山田死刑囚が控訴を取り下げた経緯について、自身の言動により懲罰が予想される事態になり自暴自棄に陥ったとしたためだとし、「通常あり得ない、常識では考えがたいもの」と指摘。
 後に山田死刑囚自身が深く後悔するようになったとして、「死刑判決を受け入れようとの考えや心情はまったく見受けられず、あまりに軽率」と述べた。

 こうしたことなどから、山田死刑囚が取り下げることによる結果を忘れていたか、少なくとも明確に意識していなかった疑いがあると指摘。

「取り下げの効力には一定の疑念があり、直ちに確定させてしまうことに強い違和感と躊躇(ちゅうちょ)がある」として、取り下げは無効と結論づけた。

 弁護側は、取り下げは死刑判決による心理的影響などの可能性があると主張したが、村山裁判長は、精神科医らの意見を基に「自己の権利を守る能力が著しく制約されていたとみるのは困難」とした。

 昨年12月19日の1審大阪地裁の裁判員裁判判決は、「出会ったばかりの子供の命を奪い、生命軽視の態度は著しい」などとして、山田死刑囚に求刑通り死刑を言い渡した。

 弁護側は判決を不服とし、即日控訴。
 しかし山田死刑囚が今年5月18日付で自ら控訴を取り下げ、刑が確定した。山田死刑囚の弁護人は同30日、控訴取り下げの効力を争うとして、大阪高裁に申し入れ書を提出した。

山田浩二死刑囚

 1審判決によると、大阪府内かその周辺で、27年8月13日夜、平田奈津美さん=当時(13)=の首を手などで圧迫し、窒息死させた。星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=さんの首も何らかの方法で圧迫し、窒息死させた。
産経新聞 2019.12.17

 ◆大阪中1男女殺害、弁護人が控訴取り下げの無効申し入れ

 平成27年8月の大阪府寝屋川市の中学1年男女殺害事件で、控訴を自ら取り下げて1審大阪地裁での死刑判決が確定した山田浩二死刑囚(49)の弁護人が、控訴取り下げの無効を求める申し入れ書を大阪高裁に提出していたことが31日、高裁への取材で分かった。

 高裁によると提出は30日付。弁護人は控訴取り下げの効力を争うとしている。無効と認めるかどうかは高裁が判断する。山田死刑囚は18日付で自ら控訴を取り下げていた。

 昨年12月の1審判決によると、山田死刑囚は27年8月13日夜、平田奈津美さん=当時(13)=の首を手などで圧迫し、窒息死させた。同級生の星野凌斗(りょうと)さん=同(12)=の首も何らかの方法で圧迫し、窒息死させた。

 山田死刑囚と1審の弁護人は判決を不服とし、控訴していた。

 死刑確定後の控訴取り下げをめぐっては、過去にも効力が争われた例がある。

 奈良市の小学1年の女児=当時(7)=が16年11月、下校途中で行方不明になり、翌日に遺体で発見された事件では、殺人罪などに問われた小林薫元死刑囚=25年執行、当時(44)=が1審奈良地裁での死刑判決後に控訴を取り下げて判決が確定。その後弁護人が控訴取り下げの無効を申し立てたが、最高裁は20年、有効と認めた。
産経新聞 2019.5.31

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