◇武漢肺炎「中国20都市に拡大」との見方 香港大チーム

【香港=木原雄士】香港大学の研究チームは21日、中国湖北省武漢市で発生した武漢肺炎(Wuhan coronavirus)の感染者が武漢市だけで約1300人にのぼるとの推計値を発表した。海外の発症者数と武漢から海外への渡航者数などから算出した。中国は国内の感染者が21日時点で219人としており、実態はより深刻である可能性が高まってきた。

 ◇武漢で1300人感染か

 香港大の梁卓偉教授らが記者会見して発表した。17日までに1343人が感染した可能性が高いとした。
 武漢以外では北京や上海に加え、成都、西安、杭州など20都市で100人以上の感染者がいるとの見方を示した。英大学の研究者らも感染者が1700人以上にのぼるとの見方を示していた。

 感染源が武漢だけだと仮定すると、他の都市への広がりは限定的との見方を示した。春節(旧正月)後の新たな感染者の予測数は、中国の武漢以外で10人、海外では1~2人とした。
新型コロナウイルス肺炎


 ◇新型肺炎、「人・人感染」で新段階へ

 武漢肺炎患者が中国の広範囲に及び、患者は200人を超えた。
 中国の感染症研究の第一人者が、人から人への感染が起きていると認め、事態は新たな段階に入った。

 このウイルスの感染力と病原性や毒性の程度は不明だが、25日の春節(旧正月)を控え中国からは多くの訪日観光客が予想される。感染者が入ってくる前提で備えが必要だ。
新型コロナウイルス肺炎 人・人感染で新段階へ