※各国から委託された中国のマスク工場前には、「弊社が生産するマスクは国家応急備蓄物資に含まれるため、輸出をお断りしております」と書かれた赤い看板が立てられています。すでに中共政府が工場ごと乗っ取って管理下に置いているのは明らかです。

 中共政府は、マスクの生産・流通量をコントロールし、中国外でウイルスを蔓延させて世界を混乱に陥れ、「中国はウイルスに勝利した」「欧米は対応が甘く、感染を拡大させた。反省すべきだ」と、中国に対し国際社会からの批判の矛先が向かないようにしつつ、必要に応じてマスクを配る演出をするというコロナ外交を展開しています。

 そのような国になけなしのマスクをプレゼントしてしまう日本の政治家や首長の中国忖度病、隷属病は重篤の域にあり、もはや処置の施しようがないところまでいっています。 *

中国 マスクの輸出規制

輸出規制

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、マスク不足が続いている。その背景には、中国で製造されたマスクが中国側の「規制」によって日本に供給されないことを一因とする見方が有力だ。

 中国政府は輸出規制を否定するが、太田市の医療用品販売会社「ファーストレイト」は「現実に、中国から持ち出すことができない状態だ」と訴える。

マスク 輸出規制 
中国福建省の委託工場で撮影されたという山積みのマスク

 同社の長谷川友彦社長のスマートフォンには、中国福建省の委託工場で撮影されたという山積みのマスクの写真がある。
 長谷川さんによると、委託契約により、工場で作られた製品は全て日本に送られてくるはずだった。だが、1月下旬ごろから一つも届かなくなったという。【庄司哲也】