2020年7月1日 香港国家安全維持法施行
産経新聞-7月1日

※産経新聞の黒背景の記事、これは文字通り香港が恐怖の暗黒時代に入ったことを意味しています。

『1984』の中の共産主義者による洗脳シーン ↓
――ゆめゆめ命が助かるなどとは思わないことだ。いったん堕落した人間は誰ひとりとして容赦されない。たとえわれわれの判断で君に寿命を全うさせることになったとしても、君がわれわれから逃れるすべはない。……われわれはとても引き返せないほど徹底的に君を叩き潰すことになる。

これから君は、たとえ千年生きたところで元に戻ることが不可能な経験をするだろう。普通の人間としての感情を二度と持てなくなる。君のなかのすべてが死んでしまう。
愛も友情も生きる喜びも笑いも興味も勇気も誠実も、すべてが君の手の届かないものになる。君はうつろな人間になるのだ。われわれはすべてを絞りだして君を空っぽにする。それからわれわれ自身を空っぽになった君にたっぷり注ぎ込むことになるのだ―― 『1984』ジョージ・オーウェル

 7月1日、香港独立の旗を持っていた男性が香港国家安全維持法違反の逮捕第一号となり、最終的に370名の逮捕者が出たようです。
 これから彼らはビッグ・ブラザー(習近平)に対する反逆者として、記憶を消されて空っぽにされ、“学習”の中で一挙手一投足にいたるまで精査され、ビッグ・ブラザーの“判断”で死を迎える時まで隷従することを受容させられことになるでしょう。
 
 川崎市においても7月1日に罰則付きの(日本人差別)ヘイト条例が施行されましたが、韓国の代表的な日刊紙である朝鮮日報が、「川崎市が日本の自治体で初めて嫌韓デモを処罰する条例を1日から施行することが明らかになった」と大々的に報じています。
 理念法としてのヘイトスピーチ解消法が成立した時にも韓国では「嫌韓抑制法」が成立したと報じられました。つまり、彼ら韓国人、在日韓国・朝鮮人にとっては、ヘイト条例=日本人の嫌韓感情と自由な言論を封じる韓国・朝鮮人のための条例であると解釈しているということです。

 我々日本人は、香港と川崎の現実を見据え、「中国人、韓国人にも個人的にはいい人もいる」的な思考停止から脱し、反日的な隣国に対する慈善に基づいた幻想をきっぱりと捨て去るべき時が来たのだと正しく自覚しなければなりません。 *

香港

 2020年6月30日。目に見えない、中国の戦車部隊が静かに香港に進駐した。
「香港国家安全維持法」という恐怖による香港統治の幕開けである。23年前の7月1日に始まった「一国二制度」の香港は、死んだ。

 共産主義の中国本土と資本主義の香港の関係を、日本の外交官がこんなふうに表現したことがある。

 たらいに水をためて、顔を沈める。耐え切れなくなったら、顔を上げて息を激しく吸う。水面下の息苦しさが中国本土で、一息つけるのが香港である、と。

 確かに中国本土から香港に入れば、尾行や盗聴の心配をしなくていい、ネットの規制もない、同じ中国ながら、ほっとできる空間が広がっていた。世界から人が集まり、国際金融センターとして機能できたのも、このためである。その自由が消えようとしている。

 香港が英国から中国に返還される前、中国共産党は香港市民をこうなだめた。

 「井戸の水は河の水を犯さず、河の水は井戸の水を犯さず」

 返還から50年間、水が交わることはないから安心しなさい-。それが今、香港国家安全維持法という濁流に香港がのみ込まれようとしているのだ。

国家安全法
「香港国家安全維持法」を可決した中国の全人代常務委員会会議

 これまで自由に中国や香港政府を批判し風刺してきた香港の人々は口を閉ざし、仮面をかぶり始めた。政府は「一般市民に影響はない」と繰り返すが、それを信じる人はいない。

 中国本土からは、国家安全当局の要員たちが香港にやって来る。習近平国家主席を批判しただけで、人民を逮捕してきたのが彼らだ。しかも香港国家安全維持法は、人権を保障した香港の法律よりも優先される。にらまれたら最後、逃れる手立てがない。
産経新聞 2020.7.1