※モンゴル民族の自決権確立を目指す国際組織「世界南モンゴル会議」が、「文化大革命」期の虐殺をユネスコ記憶遺産申請へ(2017年6月1日)

●文化大革命とは
 プロレタリア文化大革命とも呼ばれる。
 簡体字:无产阶级文化大革命 繁体字:無產階級文化大革命。
 通称文化大革命は、中華人民共和国で1966年から1976年まで(終結宣言は1977年)続いた、社会的騒乱である。略称は文革(ぶんかく)。

 名目は「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう」という政治・社会・思想・文化の改革運動だった。しかし実際は、大躍進政策の失敗によって政権中枢から退いた毛沢東が自身の復権を画策し、民衆を扇動して政敵を攻撃させ失脚に追い込むための、中国共産党の権力闘争であった。
 これにより1億人近くが何らかの被害を被り、国内の大混乱と経済の深刻な停滞をもたらした。

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紅衛兵に 「反革命勢力」の批判や打倒を扇動

 ◇習近平の毛沢東志向がさらに鮮明に 中共の情報工作が教育界にも

 中国の中学生向け歴史教科書の改訂版で、毛沢東が発動し多数の犠牲者を出した政治闘争「文化大革命」の項目が削除されることがインターネット上で暴露され、波紋を広げている。
 中国共産党による一党支配の正統性を揺るがしかねない失政を隠す狙いがあるとみられるが、「歴史を正視してこそ未来に向かえる」との批判の声が上がっている。(北京 西見由章)

 問題の教科書は、人民教育出版社が発行する中学2年生向けの「中学歴史」下巻で、今春の新学期から使用される改訂版のサンプルがネット上に流出した。旧版では文革について「『文化大革命』の10年」との見出しで独立した項目があったが、新版では別の項目に吸収されている。

 旧版にあった「動乱と災難」との小見出しも削除された。
 また「20世紀60年代に毛沢東は、党中央が修正主義に走り、党と国家が資本主義の復活という危機に直面しているとの誤った認識を持っていた」との記述があったが、改訂版では「誤った」との表現が削られた。

 こうした文革に関する記述変更の背景には、近代中国の歴史における党の功績を強調し、党の指導の堅持を最重要課題と位置づける習近平指導部の意向がありそうだ。
 習氏は昨年10月の共産党大会で、党が「近代以来衰退の一途をたどってきた中華民族の運命を根本から転換した」と発言。自身が打ち出した「新時代の中国の特色ある社会主義思想」では、「全活動に対する党の指導の堅持」を掲げている。

 ただ党は1981年の第11期中央委員会第6回総会で、文革について「指導者(毛沢東)が誤って発動した、反革命集団に利用された、党と国家と人民に重大な災難をもたらした内乱」だったと位置付けた。

 ◇「粛清と弾圧の歴史」を矮小化、上書きをすることで最洗脳を目論む

 ネット上では歴史教科書の改訂について「過ちの歴史を薄めようとしている」などと批判が相次いだ。これを受けて出版社側は自社のサイトで、改訂版も文革に関して「党や国家、人民に巨大な損失をもたらし、反省と総括が求められている」などの記述があると釈明した。
産経ニュース 2018.1.17 

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