※2015年、2019年の2回の大阪市長選で反維新を前面に打ち出して自民が推薦した市長候補が関電生え抜きの柳本顕氏ですが、2015年の時には地盤とする西成区以外で全敗、2019年4月の市長選でも18万4000票以上の大差で敗北を喫しています。
 関電の筆頭株主が大阪市であることを考えると、2回の選挙を通して関電が柳本氏を全面的にバックアップしたのも当然ですが、今年3月、選挙直前にドン・森山栄治氏が亡くなったことで大阪維新による関電の徹底追及が行われるのも時間の問題でした。今後、“橋下維新”による大阪都構想の推進はもとより、関西の財界筋、闇のフィクサー人脈などの利権構造の再編、《大阪乗っ取り》も最終仕上げの段階に入るものと思われます。 *

●大阪維新 ⇒ 大阪都構想「外国籍住民にも投票権を」市民ら請願準備
 → ネット「外国人に参政権を認めている国はない…」

八木誠会長 辞任

 ◇3億円余りに及ぶ不透明な関西電力の金品受け取り問題

 関西電力の会長など20人が、原子力発電所がある福井・高浜町の森山栄治元助役から、3億円余りの金品を受け取っていた問題で、10月2日の会見で続投の意思を表明していた八木会長一転して9日、辞任を発表。
 また、岩根茂樹社長は、第3者委員会の調査が終わったあとに辞任する。 

八木会長:
「私と岩根(社長)は、今般の事態の経営責任を明らかにするため、辞任することとしました。多大なご迷惑をおかけしていることに対する経営責任を明確にし、2人が辞任するとの結論に至ったものであります」

 第3者委員会は、元検察トップの但木敬一弁護士を委員長に弁護士4人で構成し、年内には調査結果を出す方針。 筆頭株主・大阪市の松井一郎市長は、第3者委員会の報告を待ちたいとしている。

 松井市長「第3者委員会としては、外形的にみて独立しているかなと感じる。(経営陣の刷新が)遅きに失したというのはあります」(フジテレビ)
FNN 10/9(水)

関西電力と森山栄治

 ◇関電役員・幹部20人の受領額一覧

 関西電力が公表した役員、幹部20人の受領額(商品は金額換算)は以下の通り。

 (1)八木誠会長=受領額859万円(商品券30万円▽金貨63枚▽金杯7セット▽スーツ2着)

 (2)岩根茂樹社長=150万円(金貨10枚)

 (3)豊松秀己元副社長=1億1057万円(現金4100万円▽商品券2300万円▽米ドル7万ドル▽金貨189枚▽小判型金貨1枚▽金杯1セット▽スーツ20着)

 (4)森中郁雄副社長=4060万円(現金2060万円▽商品券700万円▽米ドル4万ドル▽金貨4枚▽スーツ16着)

 (5)鈴木聡常務執行役員=1億2367万円(現金7831万円▽商品券1950万円▽米ドル3万5000ドル▽金貨83枚▽小判型金貨2枚▽金延べ棒500グラム▽スーツ14着)

 (6)大塚茂樹常務執行役員=720万円(現金200万円▽商品券210万円▽米ドル1万ドル▽スーツ4着)

 (7)白井良平・関電エネルギーソリューション社長=790万円(現金200万円▽商品券150万円▽金貨16枚▽スーツ4着)

 (8)勝山佳明・関電プラント常務取締役=2万円(商品券のみ)

 (9)右城望地域共生本部長=690万円(現金100万円▽商品券340万円▽スーツ5着)

 (10)善家保雄原子力事業本部副本部長=30万円(商品券のみ)

 (11)元原子力事業本部総務担当部長A=400万円(商品券150万円▽スーツ5着)

 (12)元原子力事業本部総務担当部長B=85万円(商品券のみ)

 (13)元原子力事業本部総務担当部長C=30万円(商品券のみ)


 (14)長谷泰行・元日本原燃常務執行役員=230万円(商品券80万円▽スーツ3着)

 (15)宮田賢司高浜発電所長=40万円(商品券40万円)

 (16)元高浜発電所副所長A=50万円(スーツ1着)

 (17)元高浜発電所副所長B=20万円(商品券のみ)

 (18)元京都支社副支社長A=125万円(現金10万円▽商品券115万円)

 (19)元京都支社副支社長B=115万円(現金・商品券65万円▽スーツ1着)

 (20)元京都支社副支社長C=25万円(商品券のみ)
産経新聞 2019.10.2 

同和のドン 森山栄治

 ◇高浜町元助役、地元警察署幹部にも多額の商品券 1990年代

 関西電力の役員らに金品を渡していた福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が1990年代、高浜町を管轄する福井県警小浜署の複数幹部に多額の商品券を贈るなどしていたことが10月4日、関係者への取材で分かった。
 関電役員らのほか、福祉行政や嶺南振興担当の福井県幹部にも贈答品を渡していた森山氏が、県当局に加え警察との関係性を深めようとしていたとみられる。

 多額の商品券を贈られた元幹部は「そのまま送り返した」としている。別の元幹部は取材に対し「(森山氏は)警察にも顔が利くということを誇示したかったのではないか。警察が何らかの便宜を図ることはありえない」と話した。

 関係者によると、中元や歳暮、餞別(せんべつ)などを贈られた幹部も多数いたという。
 助役退任後も教育委員などとして町と関係を持ち続けていた森山氏に、同町役場で餞別を受け取ったある元幹部は「常識の範囲内だったと記憶している」と話した。京都府舞鶴市で酒席を共にした幹部もいるという。
福井新聞 10/5(土) 

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