※新たに三人の弁護士の参戦で、全国各地の弁護士会に同様の動きがみられるかどうかが注目されます。
 現在、東京、横浜、名古屋、大阪、静岡などにおいて裁判が進行中です。
 約960名の懲戒請求者たちは内部分裂によって正確な実態はつかめませんが、少なくとも二ケタの請求者は弁護士を代理人として立てており、判決の損害賠償認容額にも幅があります。概ね懲戒請求者側の敗訴が続いています。 *

島田度
左から島田度、皆川洋美、池田賢太弁護士

 ◇52人の共同不法行為、全損害について「連帯して賠償する責任を負う」

 朝鮮学校への補助金を批判するブログの呼び掛けを受けた不当な懲戒請求が大量に届き、精神的苦痛を受けたとして札幌弁護士会に所属する弁護士3人が、北海道内の請求者52人に計1650万円の損害賠償を求め、8月後半にも札幌地裁に提訴する方針を固めたことが11日、分かった。

 ◇請求者には新聞記者や大学の非常勤講師も

 弁護士は島田度(わたる)、皆川洋美、池田賢太の3氏でヘイトスピーチに反対する活動をしている。請求者には当時新聞記者だった人や大学の非常勤講師も含まれているといい「真実に基づいて行動すべき人が、差別的な行動を起こすことの影響に危機感を覚える」と批判している。

大量懲戒請求

 3氏には昨年3月、全国各地の960人から同一の文面で懲戒請求が届いた。
 3氏によると、訴訟では、請求者とは面識がなく、懲戒請求は差別に反対する活動をしている弁護士を狙ったもので、人種差別の目的が明白だと訴える。

 島田弁護士は「差別に反対する人を攻撃して萎縮させようという狙いは明らかで、ヘイトクライムだ。『ばかなことをしたね』で終わらせるわけにはいかない」と話した。SANSPO.COM 2019.7.11
北海道新聞 2019.7.12

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