※オウム事件関連では、連日のようにジャーナリストや弁護士、脳科学者などがテレビに出演し、各局が視聴率を競っていましたが、日本人の中に「カルト」というものに対する嫌悪感、不信感が明確に植え付けられたのもこの頃からではなったかと思います。 

麻原彰晃こと松本智津夫
隠し部屋で発見され、捜査員に引きずり出された松本智津夫死刑囚

 オウム真理教は2000年に「アレフ」と名称を変えた後、07年5月に、運営を巡る路線の対立から主流派「Aleph(アレフ)」と分派「ひかりの輪」に分裂。

 その後、アレフの女性元幹部らの団体に分かれた。最盛期の1995年には1万人を超えた信者数は現在、計約1650人に減った。

 アレフやひかりの輪は、現在でも全国各地に拠点施設を置き、若者の勧誘を続ける。
 ひかりの輪が「脱・松本死刑囚」をアピールするのに対し、アレフは松本死刑囚の説法の映像を信者に長時間視聴させるなど、松本死刑囚に帰依する動きを強める。

隠し部屋

 公安調査庁などは、3団体とも松本死刑囚の影響下にあり、「危険な体質は変わっていない」と分析する。アレフなどは最近、在家信者を対象としたセミナーなどを通じて参加費やお布施などの資産を得ているという。
読売新聞  2018年07月06日

上九一色村
松本智津夫死刑囚が隠れていたのは、手前の第7サティアンの隠し部屋

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慰霊碑 富士ヶ嶺公園
教団施設の跡地は「富士ヶ嶺公園」に変わり、慰霊碑が立っている。