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【AFP=時事】
 アフガニスタン東部で米軍がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の施設を標的に投下した最強爆弾により死亡したIS戦闘員の数は、14日の発表から3倍近く増えて少なくとも90人に達していると、アフガニスタン当局が15日、発表した。

 ナンガルハル(Nangarhar)州アチン(Achin)地区のイスマイル・シンワリ(Esmail Shinwari)知事は「少なくとも92人のダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)戦闘員が死亡した」とAFPに述べた。

 また同州政府の報道官は死者数を90人としている。
 またシンワリ知事は、この爆弾によるアフガニスタン軍と民間人の犠牲者は出ていないと強調している。
  アフガニスタン当局は14日、米軍が投下した大規模爆風爆弾(GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast)、通称「MOAB(モアブ)」または「すべての爆弾の母(Mother Of All Bombs)」によるIS戦闘員の死者数を36人と発表していた。
【翻訳編集】 AFPBB News
 AFP=時事

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【4月15日 AFP】
 米軍は14日、同軍が保有する最大の非核爆弾である大規模爆風爆弾(MOAB)をアフガニスタン東部ナンガルハル(Nangarhar)州のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」施設に対し投下した際の様子を捉えた映像を公開した。

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[米軍が投下映像を公開 ]

 MOABは「すべての爆弾の母(Mother Of All Bombs)」の通称でも知られ、実戦での使用は13日のIS空爆が初めて。公開された映像には、山岳地帯に立ち上る巨大なきのこ雲が映されている。

 アフガニスタン国防省はこの空爆によりISの戦闘員36人が死亡したと発表したが、ISは14日、傘下の通信社アマック(Amaq)を通じた声明でこれを否定し、死傷者は出なかったと主張している。
(c)AFP

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[アフガニスタン東部ナンガルハル州アチン地区のイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」施設に対し実施された大規模爆風爆弾(MOAB)投下映像(2017年4月13日撮影)]