さいたま市見沼区在住の青葉真司容疑者

 ◇事件による犠牲者34人(20代~50代)に 大半は一酸化炭素中毒か

 京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオが放火された事件で、京都府警は19日夜、病院で手当てを受けていた男性1人が新たに亡くなったと発表した。このため、死者の数は34人となった。 京都府警はこれに先立ち同日、放火殺人事件として捜査本部を設置し、事件直後に現場近くで身柄を確保した男について氏名を公表した。

さいたま市見沼区大和田町1丁目633−1
青葉真司容疑者の住むアパートに報道陣が殺到(さいたま市見沼区)

●隣人とのトラブルも多く、警察に3度通報されていた(ANNnewsCH

 京都府警によると、京都アニメーションの建物に放火した疑いの男は、住居・職業不詳の青葉真司容疑者(41)。重篤なやけどで入院中のため正式な事情聴取ができず、逮捕状を請求できる段階ではないものの、「事案の重大性を考慮」して氏名公表に踏み切ったと説明した。

 調べによると、容疑者はスタジオの建物に入ると、ガソリンのような可燃性の液体をバケツでまき、「死ね!」と叫んで火をつけた。身柄確保の際、「小説を盗んだからやった」という主旨の説明をしていたという。

「小説をパクられたから放火した」青葉真司

 青葉容疑者の身柄拘束を目撃した人たちによると、現場から逃げて住宅街の路上で倒れた後、警官に確保される際、「パクリやがって」などと言ったという。

 容疑者が京都アニメーションで働いたことはなく、複数の国内報道によると、過去にコンビニ強盗の罪で有罪となっていた。最近では自宅アパートで周囲とたびたび騒音トラブルを起こしていたとの情報もある。

 京都府警は19日、昨年10月に同社ホームページに殺害予告の書き込みがあったと被害届を受け、威力業務妨害の疑いで捜査していたことを明らかにした。今回の事件との関連は分かっていないという。

 同社の八田英明社長も同日、「脅迫メールを受け取り、警察に連絡し対応した」と取材陣に話していた。

 事件を受けて多くの人がスタジオの外に花束を置き、祈りを捧げていた。被害者や家族を支援するためのネット募金にはこれまでに、160万ドル(約1億7300万円)以上が集まった。

 ◇犠牲者34人のうち20人が女性

 事件当時、スタジオ内には約70人がいたとされる。調べによると、被害者のほとんどは屋上へ向かう階段で折り重なるように倒れていたという。

 共同通信が消防当局の話として伝えたところによると、屋上へのドアは閉まったままで、被害者たちは脱出できなかったもよう。ロイター通信は消防当局の話として、スタジオ内にはスプリンクラーの設置がなかったようだと伝えた。毎日新聞は京都市消防局の話として、延べ床面積から、スプリンクラーがなかったことは消防法違反にはあたらないと伝えている。

京都アニメーション放火殺人事件

 ◇スタジオの吹き抜け構造が原因で、火が一気に燃え広がった可能性も

 京都府警によると、死亡した34人のうち少なくとも20人が女性だった。

 米紙ニューヨーク・タイムズは、伝統的に35歳以上の男性が圧倒的に多い日本アニメ産業で、京都アニメーションは女性、とりわけ若い女性を登用することで知られていたという、日本アニメーター・演出協会監事、桶田大介弁護士の話を伝えた。

 同社は業界慣習を破り、アニメーターの給与を出来高ではなく月給制で支払うことでも知られていた。日本のアニメーション業界では、報酬は枚数単価による場合が多く、これがアニメーターにきわめて大きな負担をかけていると言われている。

 アニメ研究で知られる明治大大学院の氷川竜介特任教授はNHKに対し、京都アニメーションは東京以外を拠点にして成功した最初のアニメ制作会社だと指摘した。

 1981年創業の京都アニメーションは、「けいおん!」、「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」などの人気アニメ作品を制作。2016年にはアニメ長編映画「聾(こえ)の形」を制作し、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞。英紙ガーディアンは「魅力的な映画。繊細で快く、かつデリケート」と評し、4つ星の高評価を与えた。

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は動画配信サービスのネットフリックスによって、世界的に配信された。
事件を受けて、京都アニメーション制作の人気水泳アニメ「Free!」の公式ツイッターアカウントは、来年公開の新作アニメ映画「Free!」の最新予告編公開を中止すると発表した。

 京阪電鉄も19日、沿線で20日から予定していた人気アニメ「響け!ユーフォニアム」とのコラボレーション企画を延期すると発表した。

 日本の別のアニメ制作会社、デイヴィッドプロダクションは、19日に放送予定だったテレビアニメ「炎炎ノ消防隊」最新話の放送・配信を延期した。

(英語記事 Kyoto Animation fire: Police name suspect after studio blaze) 
BBC 2019年07月20日


 ◇青葉真司容疑者は、2012年にコンビニ強盗で逮捕されていた

週刊文春「赤シャツのハサミ強盗」 

青葉真司容疑者 2012年コンビニ強盗
青葉容疑者は赤いシャツが好みのようです。

※ネットが普及し始めた頃から、小説や詩、論文などの剽窃、盗用が増加傾向にあるというのは事実ですが、自称小説家による被害妄想、脳内設定というのもかなりあるようです。

 推理小説やSFのジャンルでは、トリックやアイデアなどはほぼ出尽くしていますし、マニアにすぐにばれるようなあからさまな剽窃などはないとは思いますが、個人ブログの日記や珍しい体験談を巧妙にパクって作品化したり、素人の小説投稿サイトでネタ漁りしている抜け目がないプロの物書きもけっこう存在するのは事実のようです。
同じ言語を使っている以上、偶然似てしまったということもあり得なくはないので、あくまでも客観的な証明ができるかどうかが重要かと思われます。

 (現実には存在しない)自分の詩や小説が盗まれたという被害妄想の果てに、名誉毀損で逮捕された人も実際にいます。
 客観的に証明できないにもかかわらず、脳内で妄想を肥大させ、まったく関係のない人を逆恨みしたり、特定の人や組織を怒りの矛先にすることで負の感情を増幅させると、本人にとっても“被害者”にとってもとり返しのつかないことになりますから(周りの方も)要注意です。 *
(参考)剽窃チェッカー 


※お亡くなりになられた方のご冥福 をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます。