シェルビー夫妻
妻マージ(Marge)さんとジェリー(Jerry)さん

◆老夫婦が宝くじ必勝法を計算し総額28億円を荒稼ぎ! 映画化のオファーも 

 米ミシガン州エバートに住むセルビー夫妻は、単純な算数の知識を用いて、宝くじの配当を当てる仕組みを確立。 この6年間で2600万ドル(約28億円)を獲得。 

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 セルビー夫妻が目をつけたのは『Winfall』という宝くじ。 
 これは1等500万ドルの当選者が出なかった場合、当選金が宝くじ購入者に配当されるというもので、例えば数字が4つ合致するチケットを持つ人には1000ドル、3つであれば50ドルの当選金が出る仕組み。 

 大学で数学を専攻していたジェリー・セルビー(Jerry Selbee)さんがこの宝くじの期待値を計算したところ、1100ドル(約12万円)分買えば、1900ドル(21万円)返ってくることが判り、試しに3600ドル(約40万円)分の宝くじを購入したところ、6300ドル(約70万円)が手元に戻ってきて宝くじに投資する生活が始まる。 

マージ ジェリー
ハイスクール時代のセルビー夫妻

 ◇2003年のある朝、経営していたコンビニで『Winfall』のパンフを見つける

 二人の交際は高校生の頃始まり、その後結婚して6人の子供を育て上げた。
 二人は人口1900人の小さな町、ミシガン州エバートでコンビニを経営して静かに暮らしていた。
 2003年のある朝、店で『Winfall』という新しい宝くじのパンフレットを目にしたジェリーさんは、読んで3分でゲームの特異性(ロールダウン※①)に気づき、得意の数学を生かしてゲームのコードを解読。

コンビニ
セルビー夫妻が経営していたコンビニ

 ◇セルビー夫妻はその後、家族や友達を招いて投資関連の会社を設立
 
 ジェリーさんが62歳、マージさんが63歳になって17年続けてきた店を売って引退。家族や友人らとともに投資関連の会社を設立し、総額2600万ドル(約28億円)もの大金を宝くじで当てることになる。
 だが、これを行うには当然資金投資も必要。2600万ドルの配当金を得るのに、実質1800万ドルの資金を投じ、6年間で800万ドル(約9億円)近くを稼ぎだした。 

 この夫妻の波乱万丈な人生については映画化される可能性もあるようで、あるハリウッドのプロデューサーが映画化の権利を購入した、と米CBS Newsが報じている。 
How a retired couple found lottery odds in their favor
(リンク先動画あり)

※①「ロールダウン」
債券運用においては、イールドカーブの傾斜に沿って利回りが下がっていくことを指す。ロールダウンによる収益をロールダウン効果と呼ぶ。

エバート
人口1900人のミシガン州エバート

シェルビー夫妻と子ども
若き日のセルビー夫妻と子供たち

シェルビー自宅
セルビー夫妻と愛猫

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