※トランプ政権による軍事攻撃をちらつかせながらの経済制裁でじわじわと締めあげるという戦略は、北朝鮮に対しかなり効果的だったようで、金正恩と文在寅の見かけ倒しのショータイムだった南北首脳会談のメッキは完全に剥げ落ち、文在寅は完全に脱落。追い詰められた北朝鮮が例によって逆ギレを隠さなくなってきているようです。
 が、日本もアメリカも過去に何度も騙されてきていますから、ここで制裁の手を緩めるはずもなく、日本の「アメリカと密に連携をとりつつ強硬姿勢を維持する方針」に変わりはありません。

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北朝鮮報告書

 ◇「非核化を含む米朝共同声明履行でいかなる進展も期待できない」

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は9日、談話を発表、「米政府の一部高官がトランプ大統領の意志に反して、わが国に対する制裁・圧力に血眼になっており、対話相手を侮辱している」と非難した。

 その上で、「(そうした姿勢に)執着する限り、非核化を含む米朝共同声明履行でいかなる進展も期待できないのはもちろん、朝鮮半島情勢の安定の気流が持続できる保証もない」と警告した。

 非核化実現に向けた協議がこう着状態に陥る中、制裁・圧力を維持、強化している米側に責任があると強調し、譲歩を引き出そうという狙いがあるとみられる。

 ◇的外れな被害妄想に余裕のなさがにじむ北朝鮮

 談話は「米国は、スポーツ分野での国際機関とわが国の協力まで妨害し、(9月9日の)建国70周年祝賀行事に高いレベルの代表団を送らないよう他の国に圧力をかけている」と主張した。
【ソウル時事】
 ◇北朝鮮が核開発継続と安保理パネル

 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書が、北朝鮮による核・ミサイル開発の継続を明記していることが3日、分かった。共同通信が報告書を入手した。【ニューヨーク共同】

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sa
サリバン国務副長官(左)と河野太郎外務大臣