【ワシントン=加納宏幸】
米国家安全保障会議(NSC)のクリテンブリンク・アジア上級部長は20日、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島に中国が造成した人工島周辺で米艦船を航行させる方針を日本側に説明したことを、訪米中の河井克行首相補佐官がワシントンで記者団に明らかにした。
河井氏によると、会談では南シナ海での中国の一方的な現状変更への懸念を共有。
法の支配の下で各国の領有権主張を平和的に解決することが重要との認識で一致し、人工島周辺で中国が「領海」と主張する12カイリ(約22キロ)内の海域で米艦船を活動させる方針に関して「率直な意見交換をした」(河井氏)という。
両者は韓国で11月1日に予定される日中韓首脳会談や、沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の移設を めぐり、名護市辺野古の埋め立て承認を取り消した問題なども協議した。
[産経新聞]
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※南沙諸島周辺は、フィリピン、ベトナム、台湾、(中国)などが領有権を主張している島や礁が点在していますが、中国は各国の主権、国際ルールを無視して天然資源と海運交通を支配しようとする野心のもとに、何十年も前から非人間的な残虐行為、あからさまな侵略行為を繰り返してきました。
(下の動画参照)
南沙諸島はアメリカや日本だけでなく他のTPP参加国にとっても重要航路であり、中国の勝手な主張、侵攻を食い止める意味でアメリカの中国への牽制=艦船の航行は重要な意味を持っています。
アメリカが艦船を航行させた時に中国がどういう反応を見せるかによって、今後の情勢は一気に緊張感を増し、崖っぷちの習近平が一気に求心力を失って失脚するか、追い詰められた中国共産党が習近平を切り捨てなかった場合、そのまま中国共産党そのものの体制崩壊への序曲となるのか目が離せないところです。
【中国海軍の犯罪の証拠】
ベトナム領チュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島)における惨殺(1988年)
37mm対空砲、100mm砲で軽装備のベトナム輸送船に向けて発砲、撃沈