【モスクワ時事】
Su-24 ロシアのショイグ国防相は7日、ロシア海軍がカスピ海からミサイル26発を発射し、シリア領内にある過激派組織「イスラム国」の11拠点を攻撃したと明らかにした。
 南部ソチで、プーチン大統領に報告する様子を国営テレビが伝えた。
 これまでの空爆作戦から軍事行動を一気に拡大させた。

 ロシアは9月30日、同組織と戦うアサド政権を支援する名目で、シリア西部ラタキアの空港を拠点に空爆を開始。プーチン大統領は「地上作戦は行わない」と説明しているが、海軍も参戦させたことで、ロシアの「対テロ」作戦は新たな段階に入ったと言えそうだ。

 ショイグ国防相は、ミサイルは約1500キロ離れたカスピ海上から発射され、同組織の拠点を完全に破壊したと説明。「民間人の死傷者はいない」と主張した。プーチン大統領は「軍事産業と部隊の優秀さを示した」と評価した。
時事通信(2015/10/07)

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