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[カーク・ジョーンズ(Kirk Jones)さん(53)]

【6月17日 AFP】
 米・カナダ国境にあるナイアガラの滝(Niagara Falls)に救命具などを着けずに飛び込んだ人の中で初の生還者として知られた米国人男性が、今年4月に2度目の挑戦で今度はバルーン状の水上遊具の中に入って滝に飛び込んで死亡したとみられることが分かった。米メディアが報じた。

 現地当局や報道によると、ナイアガラ川(Niagara River)で最近発見された遺体の身元は、2003年に落差51メートルのナイアガラの滝に飛び込み生還したカーク・ジョーンズ(Kirk Jones)さん(53)であることが判明した。

 ジョーンズさんは4月19日に、ウォーターボールなどの名称で知られる、塩化ビニールなどでできた透明のバルーンの中に入って飛び込みに再挑戦したとみられており、滝の下では空のバルーンが発見された。

 2003年に普通の格好のままナイアガラの滝に飛び込み、滝の下の岩に泳ぎ着いたところを救助隊に発見されたジョーンズさんは、「渦があった。みんなが死ぬ理由が分かった。(渦から)逃れるのは難しい」と語っていた。
(c)AFP

[2003年にナイアガラに飛び込みんで生還した時のジョーンズさん]
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[ウォーターボール]

※筆者もナイアガラの滝に行って霧の乙女号とかそんな名前の船に乗り、滝の裏側へ行くツアーにも参加しましたが、乗船前に渡された透明ビニールのレインコート(カッパ)がびしょ濡れで何が何だか分からないうちに終わった記憶があります。

 船には適当に押し込まれる感じで、筆者は薄青の透明カッパを渡され、アメリカ人とドイツ人の多いグループに入れられましたが、アメリカ人はワァオゥ!と喜び、ドイツ人は眉間にしわを寄せて何かに耐えているような表情だったのが印象に残っています。

 このジョーンズさんは唯一の生還者として脚光を浴びたことで人生観が変わってしまったのかもしれませんね。
 自殺ではないと思いますが、自殺行為ではあります。
 滝の周りにはフェンスがありますが、ところどころに「あなたが飛び込んでも誰も探さない」的な立札が立っていました。
 日本のように「死の淵で迷ったらこちらへ電話しましょう」という命の電話の番号掲示もありません。
 死ぬも生きるもあなたの自由ですと突き放す感じがアメリカ人的といえるかもしれません。